タイ首相 国境検問所の再開を急がない姿勢を強調 カンボジアは条件履行が必要
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タイのアヌティン・チャーンウィーラクーン首相は、タイ・カンボジア間の恒久国境検問所の再開を急がないという明確な姿勢を表明し、再開の前にカンボジア側がタイの提示した条件を完全に履行する必要があると強調しました。これは、国家の安全保障を確保し、国益を守ることを最優先とするためです。
アヌティン首相の姿勢は、これまでの往来や貿易の制限による影響を受け、多くの方面から国境検問所再開の動向に注目が集まる中で示されたものです。アヌティン首相は先週を通じて様々な機会に、政府は国家の主権と尊厳を第一に考えており、設定された原則に基づき、あらゆる交渉の仕組みを活用する用意があると述べてきました。
■ カンボジアが履行すべき主な条件
各報道機関からの情報を総合すると、タイ側が本格的な検問所再開の検討に先立ち、カンボジア側に実施を求めている主な条件は以下の通りです。
1. 地雷の撤去:両国の国民および職員の安全のため、カンボジアは国境地帯の地雷を完全に撤去しなければならない。
2. 重火器の撤退:緊張を緩和し、衝突を防止するため、合意に基づき国境地域から軍隊および重火器を撤退させる必要がある。
3. 国境を越える犯罪の撲滅:タイ国民に被害をもたらしているコールセンター詐欺グループやオンライン賭博の拠点として国境地域を利用する犯罪組織の撲滅において、両国は真剣に協力しなければならない。
■ 交渉の進捗
タイ政府は再開を急がないという断固たる姿勢を示していますが、タイ・カンボジア一般国境委員会(GBC)レベルでの交渉は継続されています。コールセンター詐欺グループを撲滅するための共同作業部会の設置合意など、一部の課題については進展が報告されています。
しかし、タイの安全保障当局は、特に緊張が高い地域において、安全保障の維持が最優先である必要性を依然として強調しています。一方、民間セクターや日本などの第三国からは、産業界のサプライチェーンへの影響が懸念されており、物品輸送のための規制緩和を求める声が上がっています。
これに対し、アヌティン首相は産業界に対し、政府は経済的影響を理解しているものの、国境問題は安全保障と主権に関わるデリケートな問題であり、政府としては慎重に行動し、国家の利益を最優先に考えなければならないと説明しています。





















