ブリーラム・マラソンでランナー3人が心肺停止 医師からの警告「単なる偶然ではない」
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1月24日夜、タイ東北部ブリーラム県で開催された主要なマラソン大会「ブリーラム・マラソン2026」において、競技中にランナー3人が心肺停止に陥るという事態が発生しました。しかし、現場での迅速な救助活動により、3人全員が一命を取り留めました。
ブリーラム県保健局の報告によると、心肺停止が発生した直後、コース沿いに待機していた救急医療チームおよび大会に参加していたドクターランナーたちが自身の記録更新を諦めて足を止め、倒れたランナーに対して心肺蘇生法と自動体外式除細動器(AED)による処置を行いました。
この迅速な対応のおかげで、患者たちは現場で心拍が再開し、その後ブリーラム病院へ搬送され、容体は安定しています。
この件について、スポーツ心臓病学の専門家であるアカニット・シースックワッタナー医師は、1つの大会で3人もの心停止者が出ることは「異常に高い数値」であり、深刻な警告信号であると指摘しました。
アカニット医師によると、通常、スポーツ競技中の心停止発生率は約8万〜10万人に1人とされています。しかし、今回のケースではその割合がおよそ1万人に3人にまで跳ね上がっており、これは通常の何倍ものリスクを示しています。
アカニット医師は、このような事故の主な原因として以下の2点を挙げています。
1. 環境要因: 高温、多湿、およびPM2.5などの大気汚染が心臓への負担を増加させます。
2. 健康要因(最も重要): 40歳以上の男性における運動中の死亡原因の85%以上は「冠動脈疾患」です。特に「高脂血症」は自覚症状がないため、健康に見えるランナーでも血管内にプラーク(脂肪の塊)が蓄積している可能性があります。激しい運動によってこのプラークが破裂し、急性心筋梗塞を引き起こすのです。
アカニット医師は、「高脂血症の治療や管理は、車の運転時にシートベルトを締めるようなものです。すべての事故を防げるわけではありませんが、死亡リスクや重症化を劇的に減らすことができます」と例え、35〜40歳以上のランナーに対して、大会参加前の心臓ドックや健康診断を強く推奨しています。
ブリーラム県公衆衛生医師のピチェート・プートクントット氏らは入院中のランナーを見舞い、全員の回復を確認しました。ランナーたちは、命を救ってくれた医療チームやボランティアスタッフの準備態勢と迅速な行動に対して、深い感謝と称賛の言葉を述べています。





















