架空の日本ツアーを40人の生徒に販売した男性教師を逮捕
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バンコクのトリアムウドムスックサーパタナカーン高等学校の生徒らが、家族が旅行会社を経営していると自称した男性教師に架空の日本ツアーで騙されました。
あるTwitterユーザーによると、3月14日に約40人の高校2年生と保護者、他の教師がスワンナプーム国際空港に到着しましたが、肝心なシャラット・パンイム先生(43歳)の姿が見えず、連絡も取れなくなりました。
不審に思った生徒たちがチェックインカウンターにフライトを確認してもらったところ、そのフライトに生徒の名前1人もなかった上に、既に満席となっていることを明確にしたとのことです。
シャラット先生との連絡が取れないまま、約2~3時間経過、生徒たちなどが騙されていたと確信し、警察に被害届を出しました。
シャラット先生が生徒に架空の日本ツアーを1人5万バーツで販売(40人で約20万バーツ)。学校はフライトやツアーの詳細を確認せず、保護者は先生の家族は旅行会社のため、信頼できると思っていました。
学校によると、同ツアーは、学校が主催する毎年行われているイングリッシュプログラム高校2年生の夏休み期間中の修学旅行でした。
3月15日、タイ中央部ピッサヌロー県で国道警察がシャラット先生の車と思われる黒いホンダ車を発見し、確認すると、車内にシャラット先生を見つけ、その場で逮捕しました。
国道警察によると、車内で木炭と火鉢、また遺書を発見したため、シャラット先生が自殺しようとしていたと見られています。
シャラット先生は「僕の家族は旅行会社を経営しているため、生徒の日本ツアーの面倒を見ることを志願しました。しかし、出発日の前、金詰まりで日本ツアーを購入することができなくなったため、自ら命を絶つつもりでした」と供述し、容疑を認めました。