中国人観光客の間で流行したタイの学生制服 その問題については
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2月上旬、元SNH48のジュー・ジンイー(鞠婧禕)さんがタイを訪れた際に、タイ語で自分の名前が刺繍されているタイ人女性の学生制服を着用した写真を自身のInstagramに投稿しことで、中国人観光客の間で流行っていきて、タイ旅行で学校制服を着用した中国人観光客が増えていました。
ニュースによると、当時に1日当たりで中国人客が刺繍サービスに持ち込んだ学生制服は50点ほど流行していて、タイ国政府観光庁(TAT)からは「これはタイ観光の活性化につなげるソフトパワーにもなる」という意見も出されました。
ところが、このことは問題になっているところもありました。
タイ人弁護士のラシャピン・シリサコン氏によると、学校の生徒ではない人が校名が表示されている制服を着用し、その校名が実際の学校の名部分や頭文字と一致する場合は「生徒制服法」として1000バーツ以下の罰金が科せられ、また当該学校の経営陣に訴訟を起こす権利もあるとのことです。しかし、学生制服に実際の学校名が刺繍されていなく、自分の名前だけ刺繍されていた場合は問題なしと注釈しています。
タイ教育省は「このことについて、先ずは相手の意図を検討するべきです。観光のために着用した場合は、タイ観光に良い印象を与えるにもつなげるので、そこは問題ありません」と発言しました。
最初に書いたように、中国人観光客の間で学生制服の着用が流行しているのは、ジュー・ジンイーからの影響でしたが、2010年に公開されたタイ映画「A Crazy Little Thing Called Love(恋と言う狂った小さな出来事)」が中国でも人気があることや、最近世界中でタイBLドラマが人気となってきていることも関係していると考えられています。
一方、タイ人俳優のポーン・ナワットさんはこのことに「今の時代で生徒ではない人が学生制服を着用することに問題になったのはとてもくだらないと思います。外国と対等の立場に立つためには固苦しいことを見逃すことも必要がある」と言いました。
また、タイ映画「A Crazy Little Thing Called Love(恋と言う狂った小さな出来事)」の主人公である俳優のマリオ・マウラーさんは「本人が着たがるのは大丈夫ですが、校名を刺繍するべきではないです。」と言いました。