バンコクの高級ホテルで外国人6人死亡 日本の病院建設への投資が関係か
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7月16日、バンコク中心部にある5つ星ホテルのグランド・ハイアット・エラワン・バンコクのスイートルームで、外国人6人の遺体が発見されました。
死亡した外国人6人はベトナム人が4人、アメリカ人が2人です。死因はシアン化物中毒とみられます。
警察の調べによりますと、6人はベトナムのホーチミン市から出発し、7月12日にバンコクに到着しました。6人はホテルで別々にチェックインし、5部屋を割り当てられました。チェックアウト日の7月15日午後、6人は5階にあるスイートルームの502号室に集合し、ルームサービスを注文しました。その後、誰もその部屋から出ず、6人以外に部屋に入った人もいなかったとのことです。
警察が調査したところ、注文されたルームサービスの料理が手つかずのまま残されていたものの、飲みかけのティーカップ6杯からシアン化物の痕跡を検出したことと、6人以外に部屋に入った人がいなかったことから、6人のうちの1人が他の5人を毒殺し、後に自殺した可能性が高いと考えられます。
一方、6人の遺体に目立った外傷がなく、部屋には争いや強盗などのような形跡もなかったとのことです。
警察の事情聴取に死亡者の親族の話しによりますと、死亡者6人のうちの夫婦が他の被害者に、日本での大型病院への投資を誘いましたが、投資がうまくいかず、約1000万バーツ(約4400万円)という莫大な損失を抱えていたと明らかにし、動機は負債問題から始まったとみられます。
警察は、ホテルの予約には、死亡した1人の妹を含めた7人目の名前を見つけましたが、彼女は7月4日にバンコクに到着し、7月10日ヴェトナムのダナンに帰国したため、今回の事件とは無関係だったと推測しました。
なお、今回の事件は海外メディアからも注目されているため、タイ首相のセーター・タウィーシン氏は現場を訪れ、警察に早期の全容解明を指示ました。
