タイ政府、アストラゼネカ製接種見合わせ
詳細
タイ政府は、12日に予定していた英製薬大手アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンの接種開始を中止しました。接種後に血栓ができる例が相次ぎ、欧州で投与を見合わせる動きが出ているのを受けた措置です。
デンマークでは、英製薬大手アストラゼネカが開発した新型コロナウイルスのワクチンを接種した60歳代の女性が、血栓ができて死亡しました。他にも接種後に血栓ができたケースが確認されており、ヨーロッパ諸国ではアストラゼネカ製ワクチン接種を見合わせる動きが出ています。
その報告を受けたタイ保健当局者は、「副反応を調べるため、接種を1、2週間遅らせる必要がある」と説明しました。
タイはアストラゼネカと中国製薬大手・科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)のワクチンを調達し、シノバック製の接種は2月28日に始まり、アストラゼネカ製は12日、プラユット首相を第1号として投与を開始する予定でした。