70歳の男性 寂しさを紛らわすためラブドールを注文 詐欺被害で約5万バーツを失う
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70歳のタイ人男性であるトニーさん(仮名)は、約30年間海外で建設請負業者として働いた後、母国タイのウドーンターニー県に戻ってからわずか3ヶ月。孤独を紛らわすためにラブドールをネットで注文しましたが、最終的に約5万1,000バーツ(約22万6,500円)を騙し取られました。
トニーさんは、あるFacebookページで、日本製のラブドールの宣伝を見て惹かれました。定価4万バーツ(約17万7,000円)が特別価格2万バーツ(約8万9,000円)と説明され、6月26日に最初の2万バーツを振り込んだといいます。
その後、運送費2,000バーツ、税金6,000バーツ、箱代・保険料8,000バーツと段階的に追加請求され、さらに「税関で警察に押収された」と説明のもと7,000バーツ、9,000バーツ、報道関係への協力金1万5,000バーツなど合計5万1,000バーツ(約22万6,500円)に膨らみました。送られてきた偽のIDカードも信用できず、不審を感じたトニーさんは警察に相談しています 。
トニーさんは、一人暮らしで配偶者はもう22年もいないといい、「孤独や性病のリスク回避のため」とドール購入を選んだが、結果的に詐欺に遭い被害を受けたと語っています 。
その後、トニーさんはサイバー警察に被害届を提出しようとしていたものの、直前に気持ちが変わり「もう被害届は出さない」と決断しました。その理由は「子や孫に恥をかかせたくない」「事件になるのは避けたい」「また海外に行く可能性もあるから、これ以上揉め事を起こしたくない」などとのことです。
トニーさんは、被害金額約51,000バーツを「自分への教訓」として受け止め、「この経験を他の人への警鐘として伝えたい」と言い、同様の手口で騙される人が出ないよう呼びかけています。





















