多くの謎に包まれたテンモー事件の再調査 事件の再現実験は1月16日に実施
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タイの有名な女優であるテンモー・ニダー・パッチャラウィーラポン(Tangmo Nida Patcharaveerapong)さんは2022年2月24日、チャオプラヤー川での事故で不慮の死を遂げました。当時、友人たちと共に船で移動していた際に川に転落しました。この突然の訃報は、タイ国内のみならず、海外のファンにも大きな衝撃を与えました。
テンモーさんの死因をめぐっては、様々な憶測が飛び交い、真相解明が求められました。警察による捜査が行われ、最終的には事故死と結論付けられましたが、いまだに謎の多い事件として人々の記憶に残っています。
そして、テンモーさんが事故死ではなく、偽装殺人で命を落としたと確信している人たちは、この事件を再び調査するために行動を起こしました。
2025年1月5日、ランシット大学東洋医学部学部長のパンテープ・プワポンパン氏は、テンモーさんが船から転落して死亡した事件を再現するためのボランティアを募集すると発表しました。同氏は「様々なタイプの船を使用した経験のある人々に尋ねたところ、容疑者が主張するように船の後部で用を足すことは不可能であると確認されました。また、船の後部から落ちてもプロペラに巻き込まれることはあり得ません。したがって、テンモーの体に見られる傷は船のプロペラによるものではないことは明白です」と述べました。さらに、「再現実験中に、もしボランティアがプロペラで傷を負った場合は、自分が即座に200万バーツを支払う」と明言しました。
2025年1月14日、犯罪被害者支援協会会長のアチャリヤ・ルアンラッタナポン氏は、テンモー事件に関する情報を提供するため、特別捜査局(DSI)を訪れました。さらに同氏は、高官級の警察官や元国家警察長官、テンモー事件に関連する他の警察官約40人を対象に、事件の捜査記録を歪めたとして訴訟を起こす準備を進めています。同氏は「これは命を賭けた行動であり、いつ暗殺されるか分からない状況です。そして、これが私が手掛ける最後の事件になるだろう」と語りました。
テンモーさんが船から転落した事件の再現実験は1月16日にノンタブリー県のリバラインホテル港およびピブーン1港で実施される予定です。
