懲戒処分として拘禁されていた兵士が死亡 火葬後の遺骨から「短いスプーン」発見で波紋
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タイで、懲戒処分として拘禁されていた兵士が死亡し、火葬後の遺骨の中から短いスプーンが発見されるという不可解な事案が発生し、社会に波紋を広げています。
死亡したのは、プラチーンブリー県にある第2近衛砲兵連隊所属のペッチャラット・カムランイン兵士(22)です。同兵士は休暇からの帰隊が遅れたことを理由に、第12軍管区内の拘禁施設で15日間の拘禁処分を受けていました。
事件が起きたのは拘禁10日目の2025年11月11日。午後6時18分ごろ、同兵士は突然けいれんを起こして倒れ、意識を失いました。
同じく拘禁されていた兵士らが応急処置を行い病院へ搬送しましたが、午後7時28分に死亡が確認されました。司法解剖の結果、死因は肥大型心筋症に伴う急性心不全と発表されています。
しかし今年2月下旬、遺族や野党の元議員候補が不審点を指摘したことで事態は急展開を見せました。
火葬後、遺族が遺骨を拾い集めていたところ、骨に混ざって短いステンレス製のスプーンが発見されたのです。
さらに、火葬場の担当者は「遺体を焼く前に体を確認した際、喉や口のあたりに硬いものがあるように感じた」と証言しており、疑惑が深まっています。
このほか、倒れた現場が監視カメラの死角だったこと、遺族がレントゲン画像の確認を許可されなかったこと、現場にいた他の兵士の証言に食い違いがあることなど、多くの不可解な点が指摘されています。
これを受けタイ陸軍の報道官は、暴行の痕跡は確認されておらず、死因は心不全であると改めて説明しました。
問題のスプーンについては、徴集により入隊した兵士が食事用にスプーンを携帯すること自体は珍しくないとしつつも、なぜ遺骨の中に混入していたのかは不明だとしています。
解剖報告書にもスプーンに関する記載はなく、誰が、どの段階で混入させたのかは明らかになっていません。
陸軍側は透明性をもって対応する姿勢を示していますが、遺族は現在も死因に納得しておらず、真相究明と未払いとなっている補償金の支払いを求めています。





















