チェンマイのトラ園で72頭が相次ぎ死亡 感染症の集団発生が原因か
詳細
タイ北部チェンマイ県にある観光施設「タイガーキングダム(Tiger Kingdom)」で、2026年2月8日から19日にかけて、わずか12日間で、メーリム支店で21頭、メーテン支店で51頭、計72頭のトラが相次いで死亡する異例の事態が発生しました。
タイ畜産局による解剖結果では、死因は犬ジステンパーウイルスおよび猫ジステンパーウイルスへの感染に加え、マイコプラズマ菌との複合感染であることが確認されました。これにより重度の肺炎を引き起こし、免疫力の急激な低下や合併症を招いたとされています。
一方で、一部の獣医師からは疑問の声も上がっています。同施設は野良犬や野良猫などの外部動物が侵入しにくい閉鎖的な環境であることから、「これほど短期間で大量感染・死亡が発生するのは不自然だ」と指摘されています。そのため、当時トラに与えられていた餌(家禽類)が感染源となった可能性も指摘されています。
施設の経営者は、死亡した72頭のトラの死骸はすべて、国立公園局および畜産局の厳格な監督のもと、野生動物保護法および学術的基準に従って適切に埋葬されたと説明しました。また、商業目的で掘り起こされたり、売買されたりすることは決してないと強調しています。
現在、施設は一時閉鎖され、徹底的な消毒作業(ビッグクリーニング)が行われています。あわせて、生存している100頭以上のトラへのワクチン接種の準備も進められています。
タイ保健省および畜産局は、今回確認されたウイルスは人に感染しないと発表し、国民の不安払拭に努めています。施設スタッフ108人の健康調査の結果、体調不良を訴えた職員も単なる風邪であり、深刻な感染症ではないことが確認されました。





















