麻薬犯罪の容疑者恐喝の警察官3人逮捕 他に8人の警察官が関与
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タイ東北部カラシン県で、麻薬犯罪の容疑者を逮捕しないと引き換えに、容疑者の妹さんに50万バーツの現金を要求した3人の警察官が逮捕されました。
発端は、容疑者であるAさんが所属不明の警察官に2000錠の麻薬を所持していたとして逮捕されました。警察官が容疑者の妹さんであるBさんに「兄が逮捕されて欲しくなかったら、50万バーツの現金を持って来い」と要求しました。
しかし、Bさんがその要求を40万バーツにすると交渉し、3月23日午前9時にアンカラシン警察署の裏にある駐車場で打ち合わせることにしました。
その後、Bさんがこのことをガセーム・ムターポン警察大佐に報告し、警察がBさんをおとりにし、おとり捜査を行うことを決定しました。
当日、Bさんがアンカラシン警察署の裏で待っている間、ある警察官に声を掛けられ、警察署内にある調査室に連れて行かれました。10分後、Bさんが警察署を出て、現金を渡したとガセーム警察大佐に電話をかけました。
その後、ガセーム警察大佐が調査室に入り、その場で3人の警察官を逮捕し、364,000バーツの現金が入っているケースを押収しました。
なお、3人の警察官の取り調べによると、他にも8人の警察官が共犯者として関与していると分かったとのことです。警察は現在、事件のいきさつを調べています。