著名活動家ガン・ジョムパランの財団 運営の透明性に疑惑浮上
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社会問題の救済活動で知られるタイの著名人であるガン・ジョムパラン氏が関わる「ガン・ジョムパラン・チュアイ・スー財団」の運営をめぐり、その透明性について社会的な論争が巻き起こっています。
発端となったのは、同財団の運営体制に関する2つの大きな疑惑です。
第1に、ガン氏自身が、財団の理事長や役員リストに一切名前を連ねていなかったことが判明しました。これにより、国民から寄せられた寄付金が実際には誰によって管理・運営されているのか、疑問の声が上がりました。
第2に、財団の規約第39条に「財団が解散する場合、残余資産のすべてを『タマナット・プロムパオ財団』(タマナット・プロムパオ議員に関連する財団)に帰属させる」という趣旨の記載があったことが明らかになりました。これが政治家との不透明な関係を疑わせるとして、大きな批判を浴びました。
この問題を受け、著名なテレビ司会者であるナワット・イサラグライシン氏が「ガン氏個人の財団と信じて寄付した」として寄付金5万バーツ(約23万円)の返還を要求するなど、社会的な圧力が高まっていました。
高まる批判に対し、ガン氏および財団側は記者会見を開き、以下の対応策を発表しました。
1. ガン氏の理事長就任:国民の信頼と透明性を確保するため、ガン氏自身が同財団の理事長に就任することを発表しました。
2. 規約第39条の改正:問題となった規約第39条を改正し、「タマナット・プロムパオ財団」の名称を削除。解散時の残余資産の帰属先を、タイ国王の後援を受ける「ラーチャプラチャーヌクロ財団」または他の公共慈善団体に変更する手続きを進めるとしています。
3. 寄付金の公表と使途の明確化:財団に寄せられた寄付金が総額約2億700万バーツ(約9億円)に上ることを公表。また、これまでにタマナット財団への資金の流れは一切なかったことを強調しました。
ガン氏は当初、理事長に就任しなかった理由について「自分が亡くなった後も『ガン・ジョムパラン』の名前で人助けが続くようにしたかった。外部から監視される方が透明性が高いと考えた」と説明していましたが、社会的な懸念を払拭するため、自ら運営のトップに立つことを決断しました。





















