「クルンテープ・クリエイティブ・ストリート」のアート作品にスプレーで落書きをした若者を逮捕
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「クルンテープ・クリエイティブ・ストリート」(Krung Thep Creative Streets)プロジェクトの一環として制作されたスペイン人アーティストの壁画アートにスプレーで落書きをした容疑者の若者が、警察によって逮捕されました。犯行の様子は監視カメラに明確に記録されており、バンコク都知事は再発防止のため、最後まで法的措置を講じることを明言しています。
事件が発生したのは2025年9月27日の早朝。監視カメラの映像には、3人組がバイクで現場のチャルンクルン通りソイ30に乗り付け、スペイン人アーティスト、カロライナ・アダン・カロ氏の壁画にスプレーを吹き付けて逃走するまでの一部始終が映っていました。
このアート作品は、バンコク都と複数のヨーロッパ諸国大使館が共同で進める「クルンテープ・クリエイティブ・ストリート」プロジェクトの一環です。このプロジェクトでは、15人の国際的なアーティストがバンコク都内15か所の壁にアートを制作し、街に創造的な空間と彩りを加えることを目的としています。
事件後、バンコク都のチャッチャート・シッティパン知事は、この行為を「アーティストへの敬意を欠き、公共の財産を破壊する行為」として厳しく非難し、警察当局に犯人の迅速な追跡と法的措置を指示しました。
最新の情報によると、警察は容疑者1人を逮捕し、容疑者は初期の取り調べで犯行を認めています。警察は残りの共犯者の逮捕に向けて捜査を拡大しています。容疑者は器物損壊罪で訴追され、最高で禁錮3年、または6万バーツ(約27万3000円)以下の罰金、あるいはその両方が科される可能性があります。報道によれば、犯行動機はライバルのグラフィティグループへの挑戦であったとされています。
「クルンテープ・クリエイティブ・ストリート」プロジェクトは、創造的な都市の雰囲気を促進し、市民が公共空間でアートに触れる機会を提供するために開催されました。今回のアート作品の破壊行為は、市民やアート愛好家から大きな怒りを買い、将来的な再発防止のための厳格な対策と罰則を求める声が上がっています。





















