シアン化合物で連続殺人事件 被害者が15人に
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警察幹部の元妻であるタイ人女性のサララット・ランシウタポーン容疑者(36歳)が、シアン化合物と思われる毒物で知人の殺害を計画したなどの疑いで逮捕されました。
これまでにこの女性に殺害されたとされる被害者は14人があり、全員はサララット容疑者と金銭的に(無尽のグループにかかわっていたり、またはお金を貸していたり)関わりがあると明らかになりました。また、全員の体内では有毒物質のシアン化合物が検出されました。
カムペーンペット県出身のタイ人女性のラッダーさん(64歳)は、7年前に死亡した自分の娘もこの事件の被害者であると強く信じており、5月1日にタイの犯罪抑圧課(CSD)の警察捜査官に被害届を出しました。
ラッダーさんによると、普段海外に夫と住んでいた自分の娘であるモンタチップさん(当時37歳)は7年前、タイに帰国した時、友人であるサララット容疑者がスワンナプーム国際空港で迎えに来て、自宅まで送ってもらい、翌日娘が死亡しました。医者によると、死因は呼吸不全だったとのことです。
その後、サララット容疑者がモンタチップさんの個人資産をオークションに出て、そのお金でナコーンパトム県で不動産を買いました。ラッダーさんがサララット容疑者に電話をかけ、娘の個人資産のことを聞こうとしていましたが、その度に相手にどやされて電話を切られていました。
また、サララット容疑者はモンタチップさんが自分の友人であるにもかかわらず、一度もお葬式に出ることもなかったとラッダーさんが言いました。
現時点では、サララット容疑者がまだ全ての容疑を否定しています。警察は連続殺人の疑いとして捜査を進めています。