タイの燃料価格 24日に2バーツの大幅値上げ 背景に世界市場の変動
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2026年3月24日、タイ国内の主要石油販売会社であるPTTステーションおよびバンチャークは、燃料価格の大幅な引き上げを発表しました。今回の上げ幅はここ数カ月で最大となり、市民生活への影響が懸念されています。
■ ガソリン価格が1リットルあたり2バーツの急騰
3月24日の早朝より、主要な燃料価格が以下のように改定されました。
・ガソリンおよびガソホール全種:1リットルあたり2バーツ(約8.8円)の値上げ
・ディーゼル:1リットルあたり1.8バーツ(約7.92円)の値上げ
この改定により、バンコク近郊の小売価格は上昇しました。ガソホール95は35.05バーツ(約154.22円)、標準的なガソリン95は43.64バーツ(約192.02円)、ディーゼルは32.94バーツ(約144.94円)となっています。
一度に2バーツ(約8.8円)という大幅な値上げに対し、多くの利用者から驚きや困惑の声が上がっています。
■ アヌティン首相、値上げに関する質問に言及避ける
同日午前、アヌティン・チャーンウィーラクーン首相は記者団の取材に応じましたが、燃料価格の高騰に関する質問については言及を避けました。
首相は前日の23日、石油業者を招集し、燃料不足が発生しないよう対応を指示したばかりでした。しかし、その直後に大幅な値上げが行われたことについて問われると、同問題には触れず、内閣改造の進捗について「すべて順調である」と述べるにとどまり、足早にその場を後にしました。
■ エネルギー省、世界市場の変動が要因と説明
今回の価格上昇を受け、エネルギー省および燃料基金事務局(OFFO)は、その背景について説明を行いました。
主な要因として、中東情勢の緊迫化などを受け、世界市場における原油価格が大きく変動していることが挙げられています。
これに加え、これまで国内の燃料価格(特にディーゼル)を抑制するために投入してきた燃料基金の負担が増大しており、長期的なエネルギー安全保障を維持するためには、補填額の調整が不可欠であったとしています。
当局は、今回の値上げは苦渋の決断であるとしつつも、タイの燃料価格は依然としてASEAN諸国と比較して低い水準にあると強調し、国民に理解を求めています。





















