サムイ島へ「海を渡る高速道路」建設プロジェクトが前進 本土と島を20分で接続へ
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タイ南部の人気観光地「サムイ島」へのアクセスを大きく変える巨大プロジェクトが、新たな段階に入りつつあります。
タイ高速道路公社(EXAT)は2026年2月中旬、本土とサムイ島を結ぶ「カノム・サムイ間高速道路建設プロジェクト」に関する第3回公聴会(最終報告)を実施し、詳細な計画案を明らかにしました。
このプロジェクトは、スラタニ県ドンサック郡およびナコンシータマラート県カノム郡から、サムイ島のタリンガム地区を結ぶものです。
全長は約37.41キロメートルで、このうち海上部分は約22キロメートルに及びます。海上区間には、大型船も通過可能な高さ約50メートルの壮大な斜張橋(ケーブルステイ橋)が建設される予定です。
なお、安全上の理由から、二輪車(バイク)の通行は禁止される方針です。橋の高さが海面から約50メートル(ビル20階相当)に達し、海上特有の強風により転倒の危険性が高いためとされています。
現在、本土からサムイ島への移動はフェリーが主流ですが、待ち時間を含めると2〜3時間かかることが課題となっていました。しかし、橋が完成すれば、車での移動時間はわずか20〜30分に短縮される見込みです。天候に左右されやすい船旅の不安も解消され、観光客にとって大きなメリットとなります。
公聴会で示された通行料金案は以下の通りです。
・4輪車(普通車など):1,000バーツ(約4,300円)/片道
・6〜10輪車:2,000バーツ(約8,600円)/片道
・10輪以上の大型車:3,000バーツ(約12,900円)/片道
フェリー運賃(約550バーツ/約2,365円)と比較すると高額ですが、時間短縮の効果は非常に大きいとみられます。
このプロジェクトの総工費は約740億バーツ(約3,182億円)に上り、開通後30年間の収益は約800億バーツ(約3,440億円)に達すると見込まれています。
今後は、閣議決定や環境影響評価(EIA)を経て、2029年に建設工事に着手し、2033年後半の開通を目指す計画です。





















