カンボジア国防省報道官 「フェイクニュースの女王」とタイで批判の的に
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タイとカンボジアの国境地帯で緊張が高まる中、カンボジア国防省の報道官であるマリー・ソーチェター(Maly Socheata)陸将が、タイのメディアから「フェイクニュースの女王」として厳しい批判にさらされています。彼女が発表する情報が意図的に事実を歪めているとの非難が相次ぎ、その経歴や給与にまで国民の関心が集まっています。
ソーチェター陸将は、カンボジア軍の公式な見解を発表する重要な役割を担っています。しかし、最近の国境付近での武力衝突に関して、彼女の発言がタイ側の認識と著しく食い違うケースが頻発しました。
タイ側が「フェイクニュース」として特に問題視しているのは、以下の点です。
• 化学兵器使用の主張:ソーチェター氏が「タイ軍が化学兵器を使用した」と発表したことに対し、タイ軍はこれを即座に否定。問題の映像は化学兵器ではなく、山火事の消火活動に用いる難燃剤であると反論しました。
• 停戦合意に関する虚偽報告:両軍が停戦に合意した後も、カンボジア側からの散発的な銃撃が続いているとタイ側は報告していましたが、ソーチェター氏は「完全な停戦が成立した」と発表し、状況を誤って伝えたとされています。
• 兵士に関する不正確な情報:拿捕されたカンボジア兵の遺体が返還されたと発表しましたが、これもタイ側の発表とは異なっていました。
これらの情報発信は、自国の軍事行動を正当化し、国際社会の誤解を招くための「情報戦」の一環であると、タイのメディアは分析しています。
この一連の騒動を受け、ソーチェター陸将個人の給与にも注目が集まりました。カンボジア軍の給与体系に関する報道によると、彼女の階級である「陸将」の月収は、およそ500ドルから1,200ドル(約7万5千円~18万円)と推定されます。しかし、国防省報道官という要職にあることから、司令官クラスに相当する1,500ドルから3,000ドル(約22万5千円~45万円)程度の高給を得ている可能性も指摘されています。
ソーチェター陸将の言動は、現代の紛争が物理的な戦闘だけでなく、情報を駆使した世論形成も重要な戦場となっていることを象徴する出来事として、タイ・カンボジア両国の関係に大きな影を落としています。





















