投資詐欺が疑われた「The iCon Group」に関わっている芸能人たちの行動
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タイで最も成功しているオンラインビジネスの1つとして知られている「The iCon Group」は最近、消費者からの苦情が相次ぎ、消費者保護法違反の可能性も指摘されています。また、多くの有名な芸能人たちが商品の宣伝に関わっており、その信頼性や商品の効果に対する疑問の声が上がっています。
前のニュース:https://www.thaiiku.com/news_detail/id/3330
タイ警察は、この事件の重大性を認識し、中央捜査局(Central Investigation Bureau : CIB)とサイバー犯罪捜査局(Cyber Crime Investigation Bureau : CCIB)が合同で調査チームを結成しました。調査の対象は、会社経営陣、関係者、そして関わっている芸能人まで広範囲に及んでいます。
現時点で、これまでに同社に関わっていたことが判明した5人の芸能人
・最高マーケティング責任者(Chief Marketing Officer: CMO)を務める司会者のカン・カンタタウァーン(Kan Kantathavorn)さん
・最高コミュニケーション責任者(Chief Communications Officer: CCO)を務める女優のミン・ピーチャヤー・ワッタナーモントリー(Min Pechaya Wattanamontri)さん
・最高研究責任者(Chief Research Officer: CRO)を務める元俳優のサム・ユラナン・パモーンモントリ(Sam Yuranunt Pamornmontri)さん
・プレゼンターを務める俳優のボーイ・パコーン・チャッボリラック(Boy Pakorn Chatborirak)さん
・プレゼンターを務める俳優のドーム・パコーンラム(Dome Pakorn Lam)さん
その後、人々はこの5人がどのように行動するのか注目しています。
■ 同社で最高マーケティング責任者(Chief Marketing Officer: CMO)を務める司会者のカン・カンタタウァーン(Kan Kantathavorn)
カン・カンタタウァーン(Kan Kantathavorn)さんが全ての番組の司会業を降板したことを10月10日、所属事務所Workpoint Entertainmentが公式Facebookで発表しました。
Workpoint Entertainmentの発表:https://www.facebook.com/share/p/fABHuNW96n14f7bT/
以下はWorkpoint Entertainmentが発表した内容です。
「弊社所属の司会者に関するお知らせ」
「現在、弊社所属の司会者であるカン・カンタタウァーンに関する報道が社会問題として注目されております」
「会社としてはこの状況を重く受け止め、ガン本人とも協議を重ねた結果、事実関係が明確になるまで、ガンに全ての司会業を降板していただくことになりました」
また、カンさん本人は「この度の報道を受け、僕自身も事態を重く受け止めています。誠意をもって、そして自分自身、社会、所属事務所、関係各位への責任として、事実関係が明確になるまで全ての番組の司会を降板させて頂くことを決意いたしました。今後とも、関係各機関への情報提供に積極的に協力し、公正な手続きが行われるよう努めてまいります」と自身のFacebookに投稿しました。
カンさんの投稿:https://www.facebook.com/share/p/DUZwPpvHnkothxRi/
■ 同社でプレゼンターを務める俳優のボーイ・パコーン・チャッボリラック(Boy Pakorn Chatborirak)さん
10月11日に放送されたタイで非常に人気の高いトーク番組「Hone Krasae」で、ボーイさんは、自分がプレゼンターだったことで投資を信じてしまった被害者たちに謝罪し、法的手続きに全面的に協力すること約束します。
またボーイは、自分は被害者ではなく、これは自身の過ちであり責任であると認識しており、今後は世間と被害者たちのため、同社との契約を解除することを決断し、広告費を全額返金することにしました。
■ 同社で最高コミュニケーション責任者(Chief Communications Officer: CCO)を務める女優のミン・ピーチャヤー・ワッタナーモントリー(Min Pechaya Wattanamontri)
ミンさんは10月11日午後、この件について記者会見を開きました。以下は、ミンさんが記者会見で発言した内容の一部です。
「同社では、私は上級幹部ではなく、商品のプレゼンターとPRを務めていました。これは契約書にも明記されています。同社の人たちが私のことを『ボス』と呼んでいたのは、単に私に対する敬称でした」
「私も市民と同時に、同社の不正が明るみに出たことを初めて知りました。同社のイメージは非常に良かったで、これまでに疑わしい点を感じたことがありませんでした。この報道を知った時は、正直驚きました」
「被害に遭われた方々には大変申し訳なく、心から同情しています。事前に同社をもっとよく調べていればよかったと、自分自身を責めています。私は市民のおかげで今の自分があるのです。ですので、私は被害者の方々に寄り添うことを決意しました」
「そのため、同社が本当に悪事を犯したかどうかは別として、私は被害者の方々に誠意を示すために、同社との全ての契約を解除することにしました。なお、ニュースになってから同社は一切、私を守ろうとしなかったのです」
「今後、証拠を集めて法的な手続きを進めていきたいと思います」
なお、これまでにまだ行動していないのは、同社でプレゼンターを務める俳優のドーム・パコーンラム(Dome Pakorn Lam)さんのみです。
またThe iCon Groupは、報道された同社に関わっていた5人の芸能人について公式Facebookで発表しました。
The iCon Groupの発表①(カンさん、ミンさん、サムさんについて):https://www.facebook.com/share/p/Ec17m8hoSgy1wBFM/
この投稿に、The iCon Groupは「弊社は、The iCon Groupにおいて、カン・カンタタウァーンさん、ミン・ピーチャヤーさん、サム・ユラナンさん は、弊社の製品のマーケティングアシスタントであり、会社設立登記簿に記載された代表者ではなく、また株主でもないことを明確にいたします」と発表しました。
The iCon Groupの発表②(ボーイさん、ドームさんについて):https://www.facebook.com/share/p/mrdnqQxPxyLmSGWd/
この投稿に、The iCon Groupは「弊社は、The iCon Groupにおいて、ROOM COFEEのプレゼンターを務めたボーイ・パコーンさんと、BOOM COLLAGENのプレゼンターを務めたドーム・パコーンラムさん は、弊社の製品のプレゼンターであり、会社設立登記簿に記載された代表者ではなく、また株主でもないことを明確にいたします」と発表しました。