タイNo.1のオンライン販売会社「The iCon Group」が投資詐欺 複数の有名芸能人も関与
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タイでは現在、「The iCon Group」という会社が大きな話題になっています。同社は、一般市民に投資を呼び込み、高額な報酬を約束するマルチレベルマーケティング(ネズミ講)ではないかと疑われています。また、有名な芸能人をプレゼンターとして起用し、豪華な報酬をアピールすることで、多くの人の関心を集めています。
「The iCon Group」とは何か?
「The iCon Group」は、タイNo.1のオンライン販売会社です。ドロップシッピング方式を採用しており、商品を在庫する必要がなく、スマートフォンだけでe-ペイメントゲートウェイ(e-Payment Gateway)を通じて簡単に販売できます。取り扱う商品は、健康食品や美容製品などです。また、初心者から上級者まで対応できるオンライン販売の教育システムも提供しています。
なぜ「The iCon Group」が大きな話題になっているのか?
「The iCon Group」は、有名な芸能人をプレゼンターに起用するマーケティング戦略を使い、高級車などの高額報酬をアピールすることで、信頼性を高めています。また、高位の上級幹部に芸能界関係者が多く含まれていることも、同社の信頼性を高め、多くの人々を投資に誘い込んでいます。
しかし、高額な報酬を約束され投資したにも関わらず、実際には何の報酬を受け取れなかったり、商品が売れないといった被害者が続出しています。そのため、政府機関が同社の調査に乗り出し、違法行為があった場合には法的措置が取られる可能性があります。
投資詐欺で被害に遭った被害者たちが番組「Hone Krasae」の司会者に情報を提供
投資詐欺で被害に遭った少なくとも30人の被害者が、タイで非常に人気の高いトーク番組「Hone Krasae」の司会者であるヌム・カンチャイ・カムナードプローイ(Num Kanchai Kamnerdploy)さんに情報を提供しました。
さらに、ヌムさんは、「The iCon Group」のCEOが、関係する芸能人に口止めし、SNS上の富を誇示する写真をすべて削除するよう指示したと暴露しました。これは、捜査を避けるためだと考えられます。
現在公開されている「The iCon Group」に関わる芸能人のリスト
■最高マーケティング責任者(Chief Marketing Officer: CMO)を務める司会者のカン・カンタタウァーン(Kan Kantathavorn)さん
カンさんは現在、この件について何のコメントも出していません。
■最高コミュニケーション責任者(Chief Communications Officer: CCO)を務める女優のミン・ピーチャヤー・ワッタナーモントリー(Min Pechaya Wattanamontri)さん
ミンさんは現在、この件について認識しており、近日中に事実関係について説明する予定です。
■最高研究責任者(Chief Research Officer: CRO)を務める元俳優のサム・ユラナン・パモーンモントリ(Sam Yuranunt Pamornmontri)さん
サムさんは、「僕は製品のことだけを扱っています。正確な情報を買い手に提供し、彼らが製品を販売したり使用したりできるようにします。会社の経営には一切関与していません」とインタビューに答えました。
さらにサムさんは、「もし会社が投資家を騙していたという確かな証拠があれば、僕は会社を擁護しません。不正行為をした者は当然、法律の裁きを受けるべきです」と述べました。
■プレゼンターを務める俳優のボーイ・パコーン・チャッボリラック(Boy Pakorn Chatborirak)さん
ボーイさんは、「自分は単に商品のプレゼンターであり、同社で役員を務めているわけではありません」とインタビューに答えました。
さらにボーイさんは、売上からの報酬は一切受けておらず、その証拠となる契約書が存在すると主張し、警察からの任意の聴取にも応じる意向を示しました。
■プレゼンターを務める俳優のドーム・パコーンラム(Dome Pakorn Lam)さん
ドームさんは現在、この件について何のコメントも出していません。