イランがホルムズ海峡でタイ船籍貨物船をミサイル攻撃
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中東地域の緊張が極度に高まる中、2026年3月11日、タイ船籍の貨物船「マユリー・ナリー(Mayuree Naree)」がホルムズ海峡を航行中、イラン軍によるミサイル攻撃を受けました。
■ 被害を受けた貨物船の詳細
今回被害を受けた「マユリー・ナリー」は、タイの海運会社プレシャス・シッピング(PSL)が所有するタイ船籍の船舶で、主に乾貨物を輸送するハンディサイズばら積み貨物船として運航されています。
■ 事件の経緯
3月11日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ港を出港し、インド西部グジャラート州のカンドラ港へ向かっていた同船は、ホルムズ海峡を航行中、船尾付近にミサイル2発が着弾しました。
この攻撃により機関室で大規模な爆発と火災が発生し、操船システムが深刻な損傷を受けました。乗組員は消火と復旧を試みましたが、船の安全が確保できないと判断し、最終的に船を放棄する事態となりました。
■ 乗組員の安否
船には23名のタイ人乗組員が乗船していました。そのうち20名はオマーン海軍によって無事に救助されましたが、爆発発生時に機関室で作業を行っていた3名が現在も行方不明となっています。
■ イラン側の主張
イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)は声明を発表し、今回の攻撃を実行したことを認めました。同隊は、当該船舶がイラン海軍の警告に従わず航行を続けたことが攻撃の理由であると主張しています。
■ 背景にある地域情勢
今回の事件は単独で発生したものではなく、イラン、米国、イスラエルの対立を背景とした中東地域の緊張の高まりが影響しているとみられています。
イランはこれまでホルムズ海峡における船舶の航行を制限する可能性を示唆しており、2月下旬から3月上旬までのわずか2週間足らずの間に、同海域では少なくとも13隻の商船やタンカーが攻撃や妨害を受けたと報告されています。
■ タイ政府の対応
今回の攻撃を受け、タイ政府は強く抗議し、イラン側に対し事実関係の説明と責任ある対応を求めています。また、行方不明となっている乗組員の捜索と安全確保に向けて、関係国と連携して対応を進めているとしています。





















