アヌティン首相 カンボジアメディアの「ワニの涙」報道に猛反論 MOU43-44交渉の凍結を明言
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タイのアヌティン・チャーンウィーラクーン首相兼内務大臣は、国境地帯で地雷被害に遭った兵士を見舞った際に涙を流したことについて、カンボジアメディアが「ワニの涙(偽善的な涙)」と報じたことに対し、強い言葉で反論しました。アヌティン首相は「ワニに噛みつかれないよう注意すべきだ」と警告し、両国間の懸案であるMOU43およびMOU44(海洋権益に関する覚書)に基づく交渉を当面進めない方針を明らかにしました。
報道によると、アヌティン首相は最近、タイ・カンボジア国境付近で地雷を踏み、足を切断する重傷を負ったタイ軍兵士を慰問しました。同様の被害は今回で7例目となり、アヌティン首相は面会中に感極まり涙を見せたという。これに対し、一部のカンボジアメディアはこの様子を政治的なパフォーマンスであると揶揄し、「ワニの涙(偽善的な涙)」と報じました。
これを受けたアヌティン首相は、記者団に対し「これはワニの涙などではない。見ていろ、(私がワニなら)ガブリと噛みついてやるから、尻尾を巻いて逃げることにならないよう気をつけるんだな」と述べ、独特の表現でカンボジア側を強くけん制しました。
また、アヌティン首相は国境地帯での緊張が続いている現状を踏まえ、政府としてMOU43およびMOU44に基づく交渉を前進させる意思がないことを明言しました。さらに、先に合意していた共同の「平和宣言」についても、状況が改善するまで履行を停止するよう関係機関に指示しました。
タイ側は、相次ぐ地雷被害に対しカンボジア側の対応が敵対的であると見ており、外交・安全保障の両面で態度を硬化させています。





















