カンボジア兵 朝霧を「タイの毒ガス」と誤認しパニック
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タイとカンボジアの国境付近に駐留するカンボジア兵が、濃い朝霧をタイ側から放出された「毒ガス」または化学兵器であると信じ込み、パニックに陥るという驚くべきニュースが広まり、大きな波紋を呼んでいます。
SNSで拡散された動画や写真には、一部のカンボジア兵がガスマスクを着用し、「タイの毒ガス」から身を守っていると主張する様子が映し出されていました。この映像は兵士たちの間に警報を鳴らしました。
このニュースはタイの多くのメディアで広く報じられ、山岳地帯である国境地帯で発生する自然現象の濃霧に対するカンボジア兵の誤解である可能性が高いと指摘されました。一方、タイのネットユーザーからは、状況を捏造している、あるいは過剰な被害妄想であるとして、嘲笑や批判のコメントが多数寄せられました。
当該国境地域を管轄するタイ陸軍第2管区は公式声明を発表し、タイ軍はいかなる軍事作戦においても化学兵器や有毒物質を使用する方針はなく、また過去にも使用したことはないと断言しました。さらに、両国間の憎悪を煽り、カンボジア国内の政治的利益のために事実を歪める虚偽情報の拡散を非難しました。
各海外メディアも、タイが化学兵器禁止条約(CWC)と国際人道法を遵守していると言及し、化学兵器使用の疑惑を否定するタイ側の声明を報じています。
この騒動は、スリン県国境地帯、特にプラーサート・ター・クワーイ周辺で緊張が高まっている時期に発生しました。この地域では、タイ領内で即席爆発装置(IED)の不法設置が発見され、両軍が断続的に対峙する状況が続いていました。そのため、多くの専門家は、この毒ガスに関するニュースの拡散が、自国の行動を正当化し、タイの信頼性を損なうことを目的とした情報戦の一環である可能性を指摘しています。
現在までに、カンボジア政府または軍最高司令部から、兵士が霧を毒ガスと誤認した問題に関する公式な声明は発表されていません。化学兵器使用の主張は、SNSや動画内の兵士の発言を通じて行われているのみであり、これに対してタイ側は明確に否定しています。





















