タイ第2軍管区司令官 フン・セン氏のF-16使用中止要請を拒否 主権を強調
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タイ王国陸軍第2軍管区司令官であるブンシン・パートクラーン中将は、カンボジアのフン・セン枢密院議長が国境地域におけるF-16戦闘機の使用を中止するようタイに要請した件について、当該兵器の使用はタイの国内問題であり、国家主権の防衛に必要不可欠であると強調し、この要請を事実上拒否しました。
この司令官の声明は、フン・セン氏がソーシャルメディアへの投稿を通じて懸念を表明し、タイ・カンボジア国境付近での作戦にF-16戦闘機を使用しないようタイに要請したことを受けて発表されたものです。フン・セン氏はまた、国際社会に対し、タイに戦闘機を売却しないよう呼びかけていました。
ブンシン中将は、カンボジア側からのこの要請がタイ国軍の任務遂行に影響を与えることはないと明言しました。「フン・セン氏が使用中止を要請したのは構わないが、我々は我々の主権を守るためにF-16を使用する」と述べ、さらに「何を購入し、何を使用するかはタイの問題である」と付け加えました。
F-16の問題に加え、同司令官はカンボジアのメディアが報じたカンボジア指導者の暗殺計画に関する噂についても否定し、タイ国軍にはそのような考えや行動は断じてないと断言しました。
この出来事は、タイ・カンボジア国境の緊張が高まる中で発生しましたが、両国間の問題を共に解決するため、タイ・カンボジア一般国境委員会(GBC)の会合が開催されています。ブンシン中将は、GBCの会合が良い方向に進み、両国間の良好な理解につながるとの確信を示しました。





















