タイとカンボジア国境で武力衝突発生
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タイ陸軍は7月24日午前中、カンボジア軍との国境付近で複数の武力衝突が発生したと発表しました。最初の衝突はスリン県パノムドンラック郡に位置する「タ・ムアン・トム遺跡」周辺で発生し、その後、衝突は他の6地域にも拡大しました。
タイ側の発表によると、カンボジア軍が先に発砲し、これに応戦する形で戦闘が始まりました。これにより、少なくとも民間人を含む9人が死亡、14人が負傷しました。
また、カンボジア軍はBM-21多連装ロケット砲や122mm榴弾砲といった重火器を使用し、タイ側の民間施設や住宅地も攻撃対象となったという。スリン県とウボンラーチャターニー県などでは、住民の避難が進められています。
タイ空軍は午前10時58分、F-16戦闘機6機を投入し、カンボジア軍の地上目標を攻撃。目標には、カンボジア軍の第8および第9支援師団司令部が含まれていました。タイ陸軍は「計画に基づく航空戦力の行使」と強調しています。
一方、カンボジア政府は「タイ軍が先に攻撃を開始した」と主張し、タイによる侵略行為を非難。外交関係を最低レベルに引き下げると共に、国連安全保障理事会に緊急会合の開催を要請しました。
また、タイ外務省は午後、声明を発表し、次の4点を明らかにしました。
1. カンボジアの主権侵害行為を強く非難
2. 両国の大使を本国に召還し、外交関係を格下げ
3. カンボジアに対し国際法違反行為の即時停止を要求
4. 民間人・軍事目標への攻撃に対する責任追及を求める
同日午後には、タイ国防副大臣が「タイはこれ以上の忍耐はしない」と強く発言し、カンボジア側の行動を非難。さらに、国境4箇所の通行を全面的に封鎖し、観光地である遺跡群も閉鎖すると発表されました。
一連の衝突を受け、現地住民は「今回の戦闘は過去よりも激しい」と語っており、タイ東北部の国境地域では深刻な緊張状態が続いています。





















