タイの温泉施設でクレジットカード窃盗 タイ人女性逮捕
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タイ警察は1月7日、バンコクにある複数の温泉施設でのクレジットカード窃盗事件に関与した疑いで、タイ人女性を逮捕しました。容疑者は中国人共犯者と共謀して犯行に及んだとされています。
逮捕されたのは、タイ人女性のタンチャノック・チュム チューンジット容疑者(22)です。
事の発端は最近、多くの温泉利用者が、訪問後にクレジットカードを盗まれたと警告を発し、正義を求めていました。盗まれたクレジットカードは犯人によって使用され、被害者の損害額は30万バーツ(約137万円)を超えています。
被害者によると、クレジットカードやその他の所持品は温泉施設のロッカーに保管されており、そのロッカーはスタッフから提供された特定のリストバンドで施錠されていました。しかし、プライバシーの配慮からロッカールームには防犯カメラが設置されておらず、容疑者を特定する証拠が残されていませんでした。
この事件がタイのSNSで注目を集めると、警察は捜査を強化し、最終的に容疑者の1人であるタンチャノック容疑者を、バンコクのワッタナ地区にある38階建ての自宅マンションで身柄を確保しました。
警察の取り調べに対し、タンチャノック容疑者は温泉施設内のロッカー解錠用のリストバンドを盗み、中国人共犯者と協力してそれを複製。その後、温泉客を装い、偽造したリストバンドを使用して他人のロッカーを解錠し、クレジットカードを盗んだと供述しました。
警察は引き続き捜査を進め、この事件に関与した他の中国人容疑者の逮捕を目指しています。
容疑者が逮捕されたとはいえ、外国人観光客を狙う他の共犯者がまだいる可能性がありますので、タイにある温泉施設やスパ、プールなどの施設を利用する際、クレジットカード、パスポート、大金などの貴重品は可能な限り持ち込まないようにしましょう。
万が一、盗難や詐欺に遭った場合に備えて、観光警察の連絡先を控えておくことをお勧めします。
