タイ 王室を中傷した疑い デモ隊5人が出頭
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反政府デモが続くタイで、警察はデモ隊の中心メンバーなど男女5人に対し、王室を中傷した疑いがあるとして出頭を命じ、不敬罪の適用も視野に取り調べを始めました。
NHKによると、男女5人が今年の9月19日と20日、バンコクで行われた抗議活動の演説の中で、王室を中傷した疑いがあるとしています。
プラユット首相の辞任や王制改革を求めるデモ隊の中心メンバーなど男女5人が11月30日、不敬容疑に関する説明を受けるため警察署に出頭しました。警察は、不敬罪の適用も視野に取り調べを始めたとしています。
その1人は、「容疑については心配していない。裁判で闘ってゆく用意がある」と述べるとともに、裁判が行われることで王室に関する率直な見解を示すことができるとして王室改革の追い風になるとの考えを示しました。
政権側には、最も長い場合には禁錮15年の刑が科される不敬罪の適用も辞さない構えを示すことで、デモを抑え込みたいねらいがあるものとみられます。