タクシン元首相 ドバイへ急遽出国 再びの国外逃亡かとSNSで憶測広がる
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2025年9月4日の夜、タクシン・シナワット元首相が突如として国外へ出国したとの噂が広まり、SNS上では再び事件から逃亡するのではないかという激しい批判を巻き起こしました。しかしその後、タクシン氏が実際にアラブ首長国連邦のドバイへ渡航したことが明らかになりました。ただし、これは予約していた医師の診察を受けるための渡航であり、裁判所が指定した期日までには必ずタイに帰国すると断言しています。
■ 出来事のタイムライン
2025年9月4日夕方、タクシン氏が国外へ出国するとの情報が流れる中、ドンムアン空港のプライベートジェットターミナルでその姿が目撃されました。その後まもなく、同氏のプライベートジェット機がドンムアン空港を離陸したと報告されました。当初、目的地についてはシンガポールではないかとの情報が錯綜しましたが、最終的に航空機はアラブ首長国連邦のドバイへ向かい、着陸しました。
このニュースは、最高裁判所政治職者刑事事件部が、国家汚職防止制圧委員会(NACC)がタクシン氏を不法な数字選択式宝くじの発行を許可したとして訴えていた事件の命令または判決を言い渡す予定日である2025年9月9日の直前に起こったため、大きな混乱と疑惑を生みました。
■ タクシン氏と家族からの説明
広がる噂を鎮めるため、タクシン氏はSNSを通じてメッセージを投稿。今回の渡航は、事前にシンガポールで予約していた医師の診察のためであったが、入国管理の手続きの問題で航空機が時間内にシンガポールに着陸できず、やむを得ずドバイに行き先を変更したと説明しました。その上で、9月9日の裁判所の判決言い渡しに間に合うよう、9月8日までに必ずタイに帰国すると強く断言しました。
一方、タクシン氏の娘であり、タイ貢献党の党首でもあるペートンターン・シナワット氏も、自身のインスタグラムのストーリーに、まだバンコクにいることを示す写真とメッセージを投稿し、今回の父親の渡航には同行していないことを示唆しました。
■ 過去の「逃亡」を振り返る
この出来事は、2008年にタクシン氏が国外へ出国し、ラチャダーピセーク通りの土地取引を巡る汚職事件で裁判所への出頭義務を果たさなかった過去の事件を社会に想起させました。この時、裁判所はタクシン氏に懲役2年の判決を言い渡し、これが15年以上にわたる国外生活の始まりとなりました。その後、同氏は2023年8月22日に司法プロセスに入るためタイに帰国しました。
タイ帰国後、タクシン氏は直ちに収監されましたが、健康問題を理由に警察病院で長期間治療を受けました。その後、恩赦による減刑を経て、2024年2月18日に仮釈放されました。
タクシン氏による今回の突然の海外渡航は、裁判所の期日通りに帰国するとの確約があるにもかかわらず、多方面に影響を及ぼしています。
■ 政治と信頼への影響
1. 信頼の揺らぎと批判の再燃:重要な裁判の判決言い渡し日の直前に渡航したことで、社会に疑念を抱かせ、その真意を問う声が上がりました。これは、2008年の過去のイメージを増幅させ、再び「逃亡」するのではないかという噂につながりました。このことは、社会が依然として不信感を抱いており、タクシン氏の全ての動向が厳しく監視されていることを反映しています。
2. 政府とタイ貢献党への圧力:タイ貢献党に影響力を持つ重要人物として認識されているタクシン氏の行動は、タイ貢献党が中核をなす現政権の安定性と信頼性に直接影響します。この噂は政界に動揺を与え、政府は対立勢力からの追及に直面することになります。もしタクシン氏が断言した通りに帰国しなければ、政権とタイ貢献党の立場に深刻な影響が及ぶことは避けられません。
3. 「特権階級」問題:仮釈放中であり、係争中の事件を抱えているにもかかわらず、プライベートジェット機で出国できたことは、司法プロセスの二重基準という比較や批判を生み、「特権階級」というタイ社会におけるデリケートな問題を改めて浮き彫りにしました。
■ 司法プロセスへの影響
1. 仮釈放条件の検証:今回の渡航は、保護観察局が監督下にある者の国外渡航を許可しているのかという、仮釈放の条件に関する疑問を投げかけました。タクシン氏が以前に別の事件で裁判所から許可を得ていたとの報道もありますが、この一件は社会の関心を保護観察プロセスの詳細や規則に向かせることになりました。
2. 司法機関への圧力:タクシン氏が自ら裁判所の判決を聞くために帰国すると断言したことで、9月9日の期日は特に注目されることになりました。これは司法プロセスに入る姿勢を示すものであり、もしタクシン氏が述べた通りに行動すれば、否定的な批判をいくらか和らげる助けになるかもしれません。
したがって、今回のタクシン氏の国外渡航は国民の多大な関心を集めており、同氏が表明した通りに帰国するのかどうか、今後の動向が注視されます。





















