動画撮影のため列車から身を乗り出して頭部が柱に激突して負傷した男性乗客(動画あり)
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タイ国鉄(SRT)の列車から身を乗り出してSNS用の危険な動画コンテンツを撮影していた男性乗客(19歳)が、柱にぶつかり頭部を負傷する事故が発生しました。この事故により、鉄道の安全性が改めて問題視されています。
事故の発端は2024年8月5日午後3時15分ごろ、スンガイコーロック駅からナコーンシータマラート駅に向かうローカル列車452号がパッタルン駅を出発した際に、男性が列車のステップにつかまり車外に身を乗り出して動画撮影をしていたところ、頭部が柱に強打され、列車から駅のホームに転落したとのことです。
その後、男性はパッタルン病院に搬送されました。身体検査や頭部のX線検査を受けたところ、指に軽傷を負って頭にたんこぶができましたが、脳は正常で内部損傷もなかったため、医師から退院許可が出ました。
この事故に対し、タイ国鉄知事室長のエカラット・スリ・アラヤンポン氏は「乗客の危険な行為により頭部を負傷しましたが、幸い列車は駅を発車したばかりで速度が低かったため、重傷には至りませんでした。それでも、このような行為は、重傷、永久障害、さらには死亡につながる可能性がありますので、全乗客に対し、このような行為を慎むよう強く呼びかけています」と述べました。
また、タイ国鉄はこの事故を受け、列車職員に対し安全点検の頻度を上げ、乗客への安全規則を強化するよう指示しました。危険な行為を行う乗客が見つかった場合は、直ちに警告を行います。警告に従わない場合は、列車職員が乗客に車両を降りるよう要求します。
具体的な安全規則は以下の通りです。
・列車の接続部分やステップに乗車しないこと。
・列車が完全に停車するまで乗降しないこと。
・列車の外に手足や頭を出さないこと。
・列車の窓枠やドアに登ったり座ったりしないこと。
男性が柱にぶつかった瞬間の動画:https://www.facebook.com/watch/?v=1227114778729435
男性が列車から駅のホームに転落した動画:https://www.facebook.com/watch/?v=7505232592914889