タイの食肉処理場などでアフリカ豚熱が検出
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タイ農業省畜産開発局のソラウィット局長は1月11日、タイの食肉処理場などで採取した検体からアフリカ豚熱(ASF)のウイルスが、検出されたと国際獣疫事務局に報告し、国際獣疫事務局がタイをアフリカ豚熱検出国として宣言したと明らかにしました。
アフリカ豚熱とは、ASFウイルスが豚やいのししに感染することによる発熱や全身の出血性病変を特徴とする致死率の高い伝染病で、ダニによる媒介、感染畜等との直接的な接触により感染が拡大します。有効なワクチンや治療法はありません。
畜産開発局は、ラチャブリー県の6つの養豚場から196のサンプルを、ナコーンパトム県の4つの養豚場と2つの食肉処理場から113のサンプルを採取し、全ての国立動物衛生研究所で検査した結果、ナコーンパトム県の食肉処理場からの1つのサンプルがASF陽性でした。
なお、ソラウィット局長は、アフリカ豚熱は人には感染しないため、パニックに陥らないでほしいと呼びかけました。