高速鉄道工事現場でクレーンが走行中の列車に落下 死者32人・負傷者67人に 施工業者は昨年の会計検査院ビル崩壊事故にも関与
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タイ東北部ナコーンラーチャシーマー県シーキウ郡で1月14日午前9時頃、建設中の高速鉄道(タイ中高速鉄道プロジェクト)の大型クレーンが落下し、走行中の旅客列車を直撃するという大惨事が発生しました。
現場は高速鉄道の高架建設現場で、コンクリート製の橋桁を吊り上げるための巨大なランチャークレーンが崩落し、その下を通過中だったクルンテープ・アピワット発ウボンラーチャターニー行きの特急列車を押し潰しました。
この衝撃により、車両は激しく損壊し、一部で火災が発生したほか、脱線も確認されています。
現地当局の発表によりますと、1月14日夕方の時点で死者32人、負傷者67人が確認されたとのことです。
なお、現在も瓦礫の下に取り残された乗客の捜索活動が続いており、当局は「この数字はまだ確定したものではなく、今後さらに変動する可能性がある」としています。
今回の工事区間の施工を担当していたのは、タイの大手建設会社「イタリアンタイ・デベロップメント(ITD)」です。
同社を巡っては、安全管理体制に対する厳しい目が向けられています。実は、昨年3月に発生した会計検査院(SAO)の新本部ビル崩壊事故においても、同社が共同事業体として施工に関与していたことが明らかになっています。
昨年の事故でも死者が出ており、短期間のうちに再び大規模なインフラ建設現場で重大事故が発生したことから、同社の安全基準や管理能力に対して社会的な批判が高まることは避けられない見通しです。
現在、当該現場の工事は一時中止され、事故原因の究明が進められています。





















