タイ副国防相 プラサート・ター・クワーイ付近の即席爆発装置はカンボジアの仕業と断定 「現行犯で見つけ次第、魂しか帰さない」
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ナタポン・ナカパニット副国防相は2025年9月2日、スリン県にあるプラサート・ター・クワーイ付近で発見された即席爆発装置(IED)について、カンボジア軍兵士によるものであると明確に指摘し、「もし現行犯で発見した場合、犯した者は魂となって帰ることになるだろう」と断固たる警告を発しました。
ナタポン副国防相のこの声明は、9月1日から2日にかけて、タイ国境警備部隊がパノムドンラック郡のプラサート・ター・クワーイ西側、350高地から約1.7キロの地点で複数のIEDを発見したことを受けて発表されたものです。初期調査によると、爆発物は迫撃砲弾を改造し、トリップワイヤー(仕掛け線)によって作動するよう設計されていました。
ナタポン副国防相は、証拠と検証からカンボジア側のものであることは間違いないと断言し、このような行為は停戦合意に違反するものであり、国境沿いの緊張を高める継続的な挑発行為であると指摘しました。
ナタポン副国防相は「私は現時点で2つの指示を出した。一つは、全ての証拠を外務省に提出し、公式な抗議手続きを取らせること。もう一つは、現地の部隊にパトロールと監視の頻度を上げさせ、もし彼らが爆弾を設置している最中に発見した場合は、直ちに措置を取ることだ。以前にも言ったように、爆弾を設置中に捕まったのであれば、魂だけで帰ってもらうことになる」と述べました。
タイ・カンボジア国境地帯の状況は、これまでも断続的に緊張が続いており、過去にはタイ軍兵士が地雷によって負傷する事件が複数回発生しています。タイ側はこれらの事件を一貫してカンボジア側の行為であると非難してきました。
現時点では、ナタポン副国防相による今回の最新の非難に対し、カンボジア政府または軍からの公式な声明は発表されていません。しかし、カンボジア側はこれまで同様の非難を否定し、発見された地雷や爆発物は内戦時代からの遺物であるとの立場を取ることが常でした。
今回の事件は国境情勢の緊張をさらに高めるものであり、タイ側は副国防相が「規律に欠け、絶え間なく続く挑発行為」と呼ぶカンボジア軍の行動に対し、近く厳しい外交的措置を取ることが予想されます。





















