タイでHIVおよび梅毒の感染者が増加 若年層の無防備な性行為が主因
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タイ保健省疾病管理局エイズ・性病課の発表によると、2024年度(2023年10月〜2024年9月)において、タイ国内のHIVおよび梅毒の感染者数が顕著に増加していることが明らかになりました。特に10代後半から20代前半の若年層において感染が広がっているという。
エイズ・性病課の統計によれば、今年度のHIV感染者は累計で26,053人、梅毒感染者は25,469人に達しています。感染者が多く報告されているのは、首都バンコクをはじめ、チョンブリー県、ナコンラチャシーマー県、サムットプラーカーン県、チェンマイ県、コーンケーン県などです。
感染増加の背景には、若年層におけるコンドーム使用率の低下が挙げられており、無防備な性行為が主な感染経路となっています。専門家は、コンドームの使用がHIVや梅毒などの性感染症(STI)を予防する最も有効な手段であると警鐘を鳴らしています。
また、HIVに関しては、抗ウイルス薬(ART)を継続的に服用することで、体内のウイルス量を抑え、他者への感染リスクを大幅に減らすことが可能であるとされています。
保健省は、国民に対し性感染症に関する正しい知識を身につけるよう呼びかけており、情報提供サイト「HIV Info Hub」を通じて啓発活動を展開しています。
