ホアヒンで日本人男性を逮捕 臓器売買組織に関与か
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タイの犯罪組織と関係があるとされる日本人が、暴力や詐欺の経歴を持ち、長年にわたり逃亡していたが、ついに逮捕されました。この容疑者は、人身売買への関与の可能性についても捜査を受けており、タイと日本の両国で逮捕状が出されていました。
タイ入国管理局長のパヌマス・ブーニャーラック警察中将によると、入国管理警察は3月23日、プラチュワップキーリーカン県ホアヒンの住居で日本人男性のカネダ容疑者(42歳)を逮捕しました。この逮捕は、2025年2月21日にバンコク南部刑事裁判所が発行した逮捕状に基づいて行われました。
カネダ容疑者は、タイに登録された日本企業の書類や情報を悪用し、タイ人および日本人を欺いて大麻事業やその他の投資に誘導し、詐欺を行ったとされています。被害総額は約1,000万バーツに上ると推定されています。
さらに、タイにある日本大使館との協力による捜査の結果、容疑者は2017年から日本当局に指名手配されていることが判明しました。また、バンコクのスクンビットで、在タイ日本人に対し暴行を加えた疑いも持たれています。この暴行により、被害者は下顎骨折および左下顎の第二臼歯の破損などの重傷を負い、約1か月の治療を要しました。
その後、被害者は日本に帰国し告訴したため、日本当局はさらに逮捕状を発行しました。
カネダ容疑者は、2024年9月19日にドンムアン空港からタイに入国していました。また、警察は身代金要求に関連する証拠映像を発見し、その中にはナイフで耳を切られる様子や、身代金要求・殺害脅迫に関する会話が含まれていました。さらに、臓器売買を含む人身売買の疑いもあり、臓器ごとの価格が記載された証拠も確認されています。この件については、現在も捜査が進められています。
カネダ容疑者は、自身が逮捕状に記載された人物であることを認めています。現在、当局は同容疑者をトゥンマハーメック警察署に移送し、さらなる法的手続きを進めています。
