タイで逃亡4年の日本人男性の死亡が確認 死後に何者かが母親に金銭要求
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日本人女性のニシ・ヨシミ(66歳)さんが8月5日午後2時ごろ、バンコクのクローンタン警察署に息子のニシ・タカヒロ(39歳)さんが行方不明になったと届けを提出しました。
捜査の結果、タカヒロさんは2020年3月5日にノーンカーイ県入国管理局を経由してタイに入国したことが判明しました。母親との連絡は2020年6月29日のLINEを最後に途絶えていました。しかし、2023年にタカヒロさんを名乗る人物から金銭要求のメールが母親に2回届いていたとのことです。
重要事件タイムライン
2020年11月10日、タカヒロさんは友達であるタカミ・マレスケさんと共に横領罪で逮捕されました。
2020年11月12日、タカヒロさんとマレスケさんはバンコク南部地方裁判所に送られましたが、裁判所は同日、マレスケさんのみ保釈を許可しました。
2020年11月18日、タカヒロさんはマレスケさんのタイ人の彼女に保釈金として10万バーツを支払ってもらい、保釈されました。
2021年3月5日、タカヒロさんはナコーンサワン県入国管理局でビザを延長し、有効期限は2022年までとなりました。
2022年9月8日、タカヒロさんに対して保釈違反の容疑で逮捕状が発行されました。
2023年6月9日、日本にいたタカヒロさんの母親は、タカヒロさんから治療費として100万円を要求するメールを受け取り、日本の銀行を通じてその金額を送金しました。
2023年6月21日、母親さんはタカヒロさんから300,000円の要求と、痩せ衰えたタカヒロさんの写真が添付されたメールを受け取りましたが、疑念を抱いたため、今回は送金しませんでした。
2024年8月5日、母親は移民局に問い合わせたところ、タカヒロさんがタイを出国した記録がないことがわかりました。タカヒロさんの安全を心配した母親が来タイし、クローンタン警察署に被害届を出しました。
2024年8月6日、クローンタン警察はタカヒロさんの捜索を行い、マレスケさんのタイ人の彼女を取り調べに招致しました。
2024年8月8日、調査結果、タカヒロさんが2023年6月8日午後10時にチェンマイ県のサンサイ病院で死亡したことが明らかになりました。死因は肺炎とみられます。遺体がマハラジ・ナコーンチェンマイ病院に保管されていました。
タカヒロさんの家族は死亡については異議を唱えませんが、身元の確認を希望したため、警察はDNA鑑定の結果を家族に送付して確認する予定です。
一方、マレスケさんはバンコクのラムイントラ地区にある賃貸住宅から取り調べのために拘束されました。また、マレスケさんはビザの期限切れが判明したため、不法滞在の罪で起訴されることになりました。
なお、警察はマレスケさんがタカヒロさんの母親に対する金銭要求メールに関与していたか、徹底的に捜査を行っています。