チュラーロンコーン大学で「コロナ探知犬」 無症状でも、鋭い嗅覚で識別
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タイのチュラーロンコーン大学は、熱やせきの症状がなくても鋭い嗅覚により、においで新型コロナウイルスに感染しているかどうかを識別できる「コロナ探知犬」の研究を進めています。訓練の結果、95%の確率で嗅ぎ分けられるようになり、研究責任者のゲイワリー教授は「検査の新たな手段として有効だ」と期待を寄せています。
2020年9月から訓練を受けていた6頭のラブラドルレトリバーは、新型コロナの感染者は汗とともに特定の揮発性有機化合物を分泌しており、犬はこれを即座に嗅ぎ分けられます。無症状の場合、検温をすり抜けてしまいます。探知犬には採取した汗を嗅がせるだけで、保健当局者が感染していると判断した後、詳細な検査に進むことを想定します。犬が感染する可能性もないとされます。
同様の研究は英国やフランス、ドイツでも進められています。