タイ東部チャチューンサオ県で小型機が墜落 9人が行方不明
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タイ東部チャチューンサオ県バーンパコン郡で8月22日15時ごろ、小型機が墜落する事故が発生しました。
この事故により、 タイ人パイロット2人、タイ人客室乗務員2人、中国人乗客5人、合わせて9人が行方不明になっていますが、いずれも死亡したとみられています。
報告によりますと、小型機は午後2時46分にスワンナプーム国際空港から出発し、タイ東部トラート空港に向かいましたが、出発してから約10分後に連絡が途絶えたとのことです。
墜落現場では、広い範囲に散らばっていた小型機の残骸が発見されましたが、乗員乗客の遺体が発見されておらず、泥の中に沈んでいる可能性が高いと考えられています。
約300人の救助隊員が、行方不明になった9人の捜索を開始しましたが、当時に墜落現場のマングローブ林がちょうど満潮時であったため、周囲に浸水した水を緊急に排水する必要があり、捜索はさらに困難になっていました。
救助隊員がバックホーで小型機の残骸の下を約10メートル掘削していた後、手や腕とみられる人間の遺体の一部が複数発見しました。これらの遺体の一部は、身元確認のために警察病院に送られました。
捜索は約11時間にわたり行われていて、8月23日午前2時に一時停止され、同日の朝に再開されました。
また、近くの住民の屋根に小型機の破片が落下したという報告もありましたが、これによる死傷者は出ていません。
墜落原因については、その小型機にはブラックボックスが搭載されていなかったため、発見された小型機の破片の分析などで突き止める必要があり、そのために相当な時間がかかると思われます。
幸い、小型機が道路や住民の家屋に墜落せず、より大きな被害がなかったことは不幸中の幸いとも言えるでしょう。