ワット・ライキンの元住職 寺院資金300百万バーツ超横領の疑いで逮捕
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元僧侶であり、タイ中央部ナコーンパトム県にあるワット・ライキンの元住職であるティット・ヤム(本名:ヤム・インクルンカオ)は、寺院の資金を私的に流用した疑いで逮捕されました。彼は、寺院の寄付金や収益を自身や関係者の個人口座に送金していたとされています。特に、アランヤワン・ワンタパン、通称ゲンという女性に対して、2023年には1か月で約80百万バーツ(約3億円)を送金した記録があり、総額は300百万バーツ(約12億円)を超えると見られています。
■ ゲンとの関係
ティット・ヤムは、2013年頃からゲンと親密な関係にありました。彼女は、ティット・ヤムとの不適切な音声通話(セックスフォン)を録音し、それを使って彼を脅迫し、金銭を要求していたと報じられています。
■ 寺院資金の不正流用
寺院の財務調査により、ティット・ヤムが寺院の資金を自身や関係者の口座に送金していたことが明らかになりました。特に、ゲンに対しては、2023年には1か月で約80百万バーツを送金しており、総額は300百万バーツを超えると見られています。
■ 他の関係者の関与
ティット・ヤムの側近である元僧侶のエーカポット・プーカンにも、約300百万バーツが送金されていたことが判明しています。また、寺院内で影響力を持っていたトエイという女性も、寺院の財務管理に関与していたとされています。
■ 捜査の進展
警察は、寺院内に潜入捜査官を派遣し、8か月以上にわたり証拠を収集していました。その結果、ティット・ヤムとゲンは逮捕され、現在はそれぞれバンコク特別刑務所と女性刑務所に収監されています。
この事件は、タイの仏教界に大きな衝撃を与えており、寺院の財務管理や僧侶の倫理に関する議論が高まっています。今後の捜査の進展や関係者の処遇に注目が集まっています。
