男性が看護師を平手打ち 子供の病棟立ち入りを巡る争い
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タイ東部ラヨーン県にある病院で、看護師が幼い子供の安全を考慮し病棟への立ち入りを制止したことで、その子供の父親に顔を平手打ちされる事件が発生しました。
動画:https://www.youtube.com/shorts/T6GXk5bCARA
事の発端は2月16日午前8時30分ごろ、看護師が女性に対し、幼い子供を病棟に入れないよう警告したところ、その女性は夫にそのことを言いつけました。夫は激怒し、同じ病院内のナースステーションに押しかけ、その看護師の顔を2回平手打ちしたとのことです。
病院側はすぐにこの件を地元の警察署に報告しました。しかし、男性は反省の色を見せず、警察に対して「勤務中に手を出したのは間違いだった」と発言しました。
この言葉を脅迫と受け取った被害者の看護師は、病院の外でさらに危害を加えられるのではないかと恐れています。
事件がSNSで拡散されると、男性はSNS上で自身の見解を述べました。彼は、看護師が妻に対して無礼な口調で話し、それが家族への侮辱だと感じたため、衝動的に手を出したと主張しました。自分の行動が間違っていたことを認めましたが、怒りのあまり理性を失ったと説明しました。
男性の妻もコメントを寄せ、背景を説明しました。彼女によると、入院していた彼女の高齢の母親は、孫からインフルエンザをうつされてしまいました。しかし、孫を深く愛していた母親は、孫に会って励まされたいと願っていたとのことです。
妻は、看護師の発言に深く傷ついたとし、「母親を失うだけじゃ足りないの?子供まで失いたいの?それを受け入れられるの?すぐに子供を病室から出しなさい」と言われたと主張しました。
その後、被害者の看護師はタイの人気番組「ホン・クラセー(Hone Krasae)」のインタビューで、この発言をしたことを認めましたが、善意からの言葉だったと強調しました。彼女は、孫が祖母からインフルエンザを感染されるのを防ぐためだったと説明しました。
また、医療スタッフはすでに2回、子供を病棟に入れないよう家族に警告していたと述べました。看護師は、家族が病院の規則を守るよう厳しく伝える必要があったと語りました。
被害者の看護師は、今回の事件について法的措置を取る意思を変えておらず、「まさか自分がこのような目に遭うとは思わなかった」と話しています。
