消防士が錯乱した男性を救助 “宇宙人に襲われた”と叫び 自宅が火事に
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6月16日16時50分ごろ、タイ東北部ウボンラーチャターニー県ムアン郡の一軒家で火災が発生したとの通報を受け、消防隊が現場に急行しました。
現場は平屋建ての住宅で、家主の女性(43歳)が家の外で火災の様子を見守っていました。家の中からは白い煙が立ち上っていましたが、炎は確認されませんでした。
女性によると、当時家には兄(52歳)が一人でおり、突然錯乱状態になって包丁を手に騒ぎ始め、家の中の電線を引き抜いたことでショートが発生し、寝室で火災が起きたとのことです。幸いにも電気の自動遮断システムが作動し、火の手は広がらなかったものの、兄が暴れる可能性があるため、誰も中に入って消火することができなかったとのことです。
消防隊は約20分かけて説得を行い、家の中へ入り、火元が寝室であることを確認しました。その時点で火はすでに鎮火しており、灰の山と熱気が残っている状態だったため、再発防止のため水をかけて冷却しました。
その後、警察はY字の拘束棒とゴム弾銃を用意して犯人の確保に向かいましたが、犯人は武装した警察官を見て素直に投降しました。警察は男性をウボンラーチャターニー市警察署へ連行し、取り調べを行いました。
警察の取り調べに対し、男性は「宇宙人に襲撃されたため戦った結果、電線が切れて感電し、火災が発生した」と供述しています。
現在、警察は男性からの聴取を終え、放火の容疑で正式に告発し、捜査手続きを進めています。
