ブン・クーン・ラーン祭(บุญคูณลาน)
一般情報
ブン・クーン・ラーン祭(บุญคูณลาน)は、タイのお米の神様である「ポーソップ」に、その年の収穫を感謝し、来年の豊作を祈るお祭りです。
「ブン」は「徳」、「クーン」は「増やす」、「ラーン」は「稲を刈り取る広場」という意味を持ちます。
タイの人々にとって、お米は主食であり、生活に欠かせないものです。そのため、この祭りは主に農業に従事する地域で特に重要視されており、農作物の収穫を祝うとともに、自然や精霊、そして地域社会のつながりへの感謝を捧げる機会となっています。
毎年1月にタイ北部を中心に行われますが、地域によってお米の収穫時期が異なるため、祭りの日も地域によって異なります。
祭りの期間中は、ポーソップに捧げる供物として、お米や果物、お菓子などが用意されます。地域伝統の踊りや歌が披露され、祭りの賑やかさを盛り上げます。力試しや技を競う競技が行われることもあります。花で飾られた山車などが練り歩き、華やかな雰囲気を醸し出します。
この祭りは、単に収穫を祝うだけでなく、地域住民が一体となり、協力して祭りを開催することで、コミュニティの絆を深めたり、 古くからの伝統的な儀式や芸能を後世に伝えていく役割を果たしたり、豊かな収穫をもたらしてくれた自然に感謝の気持ちを捧げたりするという意味合いも持っています。
もしタイを訪れる機会があれば、ぜひタイの人々の生活に根ざした、とても心温まるこのお祭りにも参加してみてはいかがでしょうか。