タイ医療評議会 患者への暴言疑惑の医師を調査へ 「コミュニケーションも治療の一部」
タイで、医師が患者に対して暴言や侮辱的な発言をしたとされる問題を受け、タイ医療評議会(Medical Council of Thailand)が事実関係を調査する方針を明らかにしました。
この問題は、あるクリニックの医師が患者を罵倒したほか、タイの国民医療保障制度「30バーツ医療制度」を利用する患者を見下すような発言をしたとして、患者側から苦情が寄せられたものです。医師は同制度で処方される薬についても、品質が低いという趣旨の発言をしたとされています。
関連ニュース:https://www.thaiiku.com/news_detail/id/5552
9月3日、タイ医療評議会のイッタポーン・カナジャルーン事務局長は自身のFacebookを通じ、「コミュニケーションも治療の一部です」と題したコメントを発表しました。
イッタポーン事務局長は、患者は病気による不安や恐怖を抱え、精神的に弱っている状態で医師を訪れることが多いと指摘しました。そのため医療は診察や診断、薬の処方だけではなく、医師の言葉遣いや声のトーン、態度、コミュニケーションの取り方も、患者の気持ちや医師への信頼、治療への協力に大きな影響を与えると説明しました。
また、医療倫理に関する規則では、医師は医療従事者としての名誉を損なう行為をしてはならず、患者に対して礼儀正しく、威圧や脅迫を伴わない形で医療行為を行うことが定められていると強調しました。
さらに、「どのような医療制度を利用しているかにかかわらず、すべての患者の人間としての尊厳は平等です」とし、国の医療制度を利用していることを理由に患者を侮辱したり、差別的に扱ったりすることがあってはならないとの考えを示しました。
今回問題となっている医師について、タイ医療評議会は今後、事実関係や証拠を確認し、法律で定められた手続きに沿って調査を進めます。調査の結果、医療倫理規則などに違反する行為が確認された場合は、必要な措置を講じる方針です。





















