タイ人少年らが日本人男性を集団暴行 警察が7人を確保
バンコクのエアポート・レール・リンク(ARL)マッカサン駅付近で、日本人男性が少年らのグループに金銭を要求されたうえ、集団で暴行を受ける事件が発生しました。男性はタイ人の恋人と誕生日を祝うためにタイを訪れていました。
事件が起きたのは8月12日午後8時30分ごろで、現場はARLマッカサン駅近くの草木が生い茂った場所です。
被害に遭ったのは、日本で教師をしているユキさん(43)です。ユキさんはマッカサン駅からARLを利用しようとしていましたが、道に迷って現場付近に入り込み、引き返そうとしていたところ、バイク2台に分乗した少年ら6人と遭遇したといいます。
少年らはユキさんに「Money, Money」と金銭を要求しましたが、ユキさんが「ない」と答えたところ、少年らがユキさんを取り押さえ、暴行を加えたということです。
ユキさんの説明によると、拳ほどの大きさの石で後頭部を3回殴られたほか、口元も1回殴られました。ユキさんはその場から逃げ出し、近くにいた男性に助けを求めました。その後、クレジットカード1枚がなくなっていることも判明しました。
ユキさんを助けた44歳のタイ人男性によると、当時、マッカサン駅付近に車を止めて休憩していたところ、少年らが騒ぐ声を聞き、その後、草むらからバイク2台が走り去るのを目撃したといいます。少年らは15歳未満に見えたということです。
その直後、ユキさんが口から血を流し、負傷した状態で走ってきて助けを求めたため、男性はユキさんを病院へ搬送しました。
ユキさんは8月16日の誕生日をタイ人の恋人と一緒に祝うためにタイを訪れていたということです。助けた男性は、楽しい旅行になるはずだったにもかかわらず、このような事件に遭ったユキさんに同情するとともに、タイの観光イメージへの影響についても懸念を示しました。
また、この男性自身も以前、同じ付近で少年からペンキの缶を投げつけられたことがあると明かしました。当時は少年のいたずらだと考えて問題にはしなかったものの、夕方には女性や子どもを含む多くの人が運動に訪れる場所でもあることから、少年らのたまり場にならないよう周辺環境を改善する必要があると訴えています。
事件後、ユキさんは男性にメッセージを送り、助けてくれたことへの感謝を伝えました。現在も事件に対するショックや恐怖を感じているということです。
その後、警察は捜査を進め、8月13日午後7時20分ごろ、事件に関与したとみられる13~17歳の少年7人を、バンコク・ディンデーン警察署近くの集合住宅の各部屋で確保しました。
警察の初期の取り調べに対し、少年らは「日本人男性に金を求めたが、渡してくれなかったため暴行した」と供述しています。また、武器は使用せず、拳で殴っただけだと主張しており、一部の少年はナイフを所持していたものの、事件では使用していないと話しています。これは、石で後頭部を殴られたとする被害者側の説明とは食い違っています。
少年らはさらに、ユキさんから1,400バーツ(約6,700円)を奪い、7人で200バーツ(約960円)ずつ分け、すでに使い切ったと供述しました。
また、これまでも同様に他人に金銭を求める行為を繰り返していたといい、「普段は相手が金を渡してくれるため問題にならなかったが、今回は被害者が金を渡さなかったため暴行した」と説明しています。
警察は8月14日、少年らが未成年であることから、専門家らによる多職種チームを交えて取り調べを行ったうえで、容疑を確定し、法律に基づいて手続きを進める方針です。





















