イオンがタイの「マックスバリュ」事業を終了 セントラル・リテールが30店舗を買収 40年以上の歴史に幕
タイでスーパーマーケット「マックスバリュ(MaxValu)」を展開するイオンが、タイ国内の小売事業から撤退することが明らかになりました。セントラル・リテール・コーポレーション(CRC)傘下のセントラル・フード・リテール(CFR)が、イオン(タイランド)の全株式を取得する契約を締結しました。
今回の買収対象には、タイ国内で営業するマックスバリュの30店舗が含まれています。買収後、これらの店舗は順次、セントラル・リテール傘下のスーパーマーケット「トップス(Tops)」へ転換される予定です。
また、セントラル・リテールは店舗だけでなく、90万人以上の顧客基盤や、パトゥムターニー県ラムルッカ郡にあるセントラルキッチンおよび総菜製造施設も取得します。さらに、弁当や寿司、焼きたてパンなど、日本食を中心とした商品開発のノウハウやレシピもTopsの事業に活用していく方針です。
イオンのタイにおける小売事業の歴史は1984年にさかのぼります。当時は「サイアム・ジャスコ(Siam Jusco)」の名称でタイ市場に進出し、ラチャダーピセーク通りに最初の店舗を開設しました。その後、ラッタナーティベートやパッタナカーン、ワンヒンなどにも店舗を拡大しました。
しかし、1997年のアジア通貨危機以降は事業構造を見直し、大型店舗中心の事業から、スーパーマーケット「マックスバリュ」や小型店舗「マックスバリュ・タンジャイ(MaxValu Tanjai)」へと軸足を移してきました。
一方、タイの小売市場では近年、コンビニエンスストアや大手小売企業との競争が激化しています。マックスバリュは十分な店舗規模を確保することが難しく、収益面でも厳しい状況が続いていました。
今回の事業売却により、1984年のサイアム・ジャスコ時代から続いてきたイオンのタイにおける小売事業は、40年以上の歴史に幕を下ろすことになります。一方、タイでは今後も、クレジットカードや各種ローンなどを手がけるイオン・タナ・シンサップ(タイランド)の金融事業は継続されます。





















