タイ警察官が女性らにわいせつ動画を撮影させ販売か 最年少の被害者はわずか4歳
タイ南部ソンクラー県の警察署に所属する男性警察官が、職務上の権限を悪用して女性らにわいせつ行為をし、その様子を撮影した動画をオンライン上の秘密グループで販売していた疑いが浮上しました。2026年8月5日、被害を訴える女性5人が証拠を持参し、弁護士らに支援を求めました。
被害者側によりますと、疑いを持たれているのはソンクラー県内の警察署で捜査業務を担当する警察官です。この警察官は、1人で民家を訪問して警察官の身分証を提示し、薬物捜査を理由に女性の身体や住宅を検査していたとされています。また、「証拠として撮影する」などと説明して動画を撮影し、その過程で女性らにわいせつな行為をしていた疑いもあります。
被害を訴えている元交際相手の女性は、警察官に秘密の動画を撮影されたことを理由に交際を強要されたと説明しています。約2年間の交際中にも、性行為の様子を繰り返し撮影され、女性は動画を発見するたびに削除していたといいます。
その後、警察官が2026年5月31日に交通事故を起こした際、10台以上の携帯電話が見つかりました。元交際相手がそのうちの1台を確認したところ、多数の女性が映ったわいせつ動画や写真が保存されていたとされています。中には幼い子どもが映ったデータもあったとされ、女性は動画に映っていた被害者を捜し、6月2日に警察へ被害を届け出ました。
被害者の中には、事件当時14歳だった少女も含まれているとされています。少女の証言によりますと、警察官は兄が薬物事件に関係しているとして自宅を捜索しましたが、違法な物は見つかりませんでした。しかし、警察官は「言うことを聞かなければ、兄や母親を逮捕する」などと脅し、わいせつな行為をして動画を撮影した疑いがあります。少女は家族に危害が及ぶことを恐れ、抵抗できなかったと話しています。
携帯電話からは、複数の秘密チャットグループや多数のわいせつ動画に加え、動画を価格別に販売しようとするメッセージも見つかったとされています。被害者の人数について、報道各社は20人以上、または30人以上と伝えており、正確な人数は今後の捜査で確認される見通しです。
警察側は6月4日に事実関係を調べる委員会を設置し、疑いを持たれている警察官をソンクラー県警本部へ異動させたとしています。しかし、元交際相手によりますと、警察官は数日後に元の警察署へ戻り、被害届を取り下げるよう被害者を脅した疑いもあるということです。
被害者側を支援するタナクリット・チットアーリーラット氏は、警察のサイバー犯罪捜査部門に捜査を要請するとともに、法務省に被害者の証人保護を求める方針を示しました。また、捜査中の被害者の安全を確保するため、警察官を一時的に職務から外すよう警察庁長官に求めるとしています。
現時点では、わいせつ行為や動画の販売、上司による支援があったとする内容はいずれも被害者側の証言や主張に基づくものであり、捜査機関や裁判所によって事実が確定したものではありません。今後、携帯電話に残されたデータの鑑定や関係者への事情聴取を通じて、詳しい経緯が調べられる見通しです。





















