夫が急死したタイ人女性教師 病院・医師・看護師の調査を要請
タイ中部ラーチャブリー県で、夫が病院で診察を受けた後に急死したとして、女性教師でインフルエンサーとしても知られるベンヤーポーン・パーンペットさん、通称「サーイ先生」が、関係機関に対し、病院や担当医師、看護師の調査を求めています。
夫は当日、胸の圧迫感や痛み、腕や指先にかけての痛み、異常な発汗などの症状を訴え、ラチャブリー県バーンポーン郡のサンカミロ病院を受診しました。同病院は、夫が社会保険の権利を利用して受診した病院だったとされています。
サーイ先生によりますと、家族は心臓に関係する病気を心配し、心電図検査を希望しました。社会保険の対象外であれば自費で支払う意向も伝えたといいますが、検査は行われず、夫は帰宅しました。
しかしその後、夫は自宅で突然意識を失い、死亡しました。報道によりますと、解剖の結果、夫には冠動脈2本に狭窄があったことが確認されたとされています。
サーイ先生はSNS上で、「あの日、医師が心電図検査をしていれば、夫は死なずに済んだかもしれません。検査をすべてお願いし、自費で支払うとも伝えました」と訴えました。また、担当医師に対しては、「なぜ『自分の診断が間違っていた』と簡単に言えたのか聞きたいです」と涙ながらに語り、診断や説明のあり方に疑問を呈しました。
一方、サンカミロ病院は遺族に哀悼の意を示し、事実関係を調査する委員会を設置したと説明しています。また、報道によりますと、病院は患者や家族への対応、特にコミュニケーション面に問題があったとして、関係する医師を同病院での勤務から外したとされています。ただし、診断や医療行為の妥当性については、現在も調査が続いています。
その後、サーイ先生は7月22日、保健サービス支援局を訪れ、サンカミロ病院の医療サービス基準について調査を求めました。さらに、タイ医療評議会には担当医師の倫理面について、看護評議会には当日診療に関わった看護師の対応について、それぞれ調査を要請しました。
今回の問題は、病院全体の医療サービス基準、担当医師の診断と倫理、看護師の対応にまで調査対象が広がっています。現時点では各機関が事実関係を確認している段階であり、法的・倫理的な責任の有無については、今後の調査結果を待つ必要があります。
このケースは、胸の痛みなど心臓疾患が疑われる症状への対応や、患者・家族への説明責任について、タイ社会に大きな議論を呼んでいます。





















