バンコク・ラップラオのビアホール火災 死者30人に 過去の大型火災との共通点も
バンコクのラップラオ地区にあるビアホール「ローンビア・ナ・ラップラオ(Na Lat Phrao Brewery)」で7月12日深夜に発生した火災で、死者は14日までに30人となりました。現在も多数の負傷者が病院で治療を受けています。
消防当局は12日午後11時57分に通報を受けました。翌13日午前0時26分ごろまでに火の勢いは抑えられましたが、店内から当初27人の遺体が発見され、その後、重体だった3人が病院で死亡しました。
目撃者によりますと、ステージ付近の天井から煙と炎が出た後に停電し、店内は暗闇と濃い煙に包まれました。多くの客が建物の奥にある厨房やトイレ方面へ逃げ、犠牲者の多くもトイレ付近で発見されました。
専門家は、多数の死者が出た要因として、吸音用フォームやプラスチック製の装飾材、カーペットなどが燃えた際に発生する有毒ガスを挙げています。一酸化炭素やシアン化水素を吸い込むと、短時間で意識を失い、炎に巻き込まれる前に死亡する危険があります。
建物の扉から巨大な炎が噴き出した現象については、可燃性ガスに引火する「バックドラフト」、煙が燃え上がる「スモーク・イグニッション」、室内全体が一気に炎に包まれる「フラッシュオーバー」など、専門家の間で見解が分かれています。現時点では正式な結論は出ていません。
今回の火災は、2009年に67人が死亡したバンコクのサンティカ・パブ火災や、2022年に26人が死亡したチョンブリー県のマウンテンB火災との共通点も指摘されています。
三つの事故では、燃えやすい内装材や有毒な煙に加え、非常口や避難経路が十分に機能しなかったことが被害を拡大させたとみられています。ロンビア・ナ・ラップラオでは、一部の扉が施錠されていたとの情報や、後方の出口へ向かう通路に障害物があったとの指摘があります。
また、この施設は飲食店として許可を受けていましたが、実際の営業形態が法律上の娯楽施設に該当しないかについても調査されています。警察やバンコク都は、出火原因、内装材、避難設備、建物の改装状況などを詳しく調べています。





















