タイ運輸省と愛知県 交通インフラ分野でMOU締結 バンコク―名古屋線の増便支援へ
タイのピパット・ラチャキットプラカーン副首相兼運輸大臣は2026年7月8日、日本の大村秀章愛知県知事、大鷹正人駐タイ日本国大使らの表敬訪問を受け、タイ運輸省と愛知県との間で交通インフラ分野の協力に関する覚書(MOU)を締結しました。
今回のMOUは、インフラ整備と交通分野における協力をより具体的に進め、タイと日本の長期的な交通ネットワークの連携を強化することを目的としています。調印式には、タイ運輸省のチャヤタム・プロムソーン事務次官、パンヤー・チューパーニット副事務次官、交通政策・計画局のジラロート・スックラット局長らも出席しました。
ピパット副首相兼運輸大臣は、今回の覚書について、タイと愛知県の協力関係をさらに発展させるものだと説明しました。両者は今後、交通インフラ分野における知識、経験、技術、イノベーションを共有し、公共交通、航空輸送、海上輸送など幅広い分野で連携を進めていく方針です。
こうした協力により、交通システムの効率化を図るとともに、貿易、投資、観光、文化交流の促進にもつなげたい考えです。
また、会談では、タイと愛知県名古屋市の中部国際空港セントレアを結ぶ航空ネットワークの拡充についても協議されました。現在、バンコク―名古屋間では直行便が週7便運航されており、観光客やビジネス関係者の移動に加え、高付加価値貨物の輸送にも重要な役割を果たしています。
タイ運輸省は、関係機関と連携し、同路線の増便を支援するとともに、両国間の移動、観光、貿易、貨物輸送の利便性向上に取り組む姿勢を示しました。
愛知県は、日本を代表する産業拠点の一つであり、自動車、航空機、ロボット産業などで知られています。また、名古屋港、三河港、衣浦港といった主要な産業港を有しているほか、東京と名古屋を結ぶリニア中央新幹線の整備が進められている地域でもあります。
さらに、現在タイでは愛知県にゆかりのある企業が500社以上事業を展開しており、これはタイに進出している日本企業全体の約40%に相当するとされています。こうした背景から、愛知県はタイにとって重要な経済パートナーであり、今後のタイ日協力を推進する上でも大きな役割が期待されています。
このほか、ピパット副首相兼運輸大臣は、愛知県と名古屋市が2026年9月19日から10月4日まで開催される第20回アジア競技大会「愛知・名古屋2026」、および同年10月18日から24日まで開催される第5回アジアパラ競技大会の開催地となることに祝意を示しました。
タイ運輸省は、同大会の成功に向け、交通や移動面での円滑な運営を支援する用意があるとし、国際スポーツ大会を通じてタイと日本の関係をさらに深める機会になるとの期待を示しました。





















