博士号を持つ数学教師を逮捕 男子児童20人以上への性的虐待と動画での脅迫容疑
タイ国家警察は7月10日、子どもに対する性搾取および人身売買の撲滅に向けた大規模な捜査の結果、タイ中央部ナコーンパトム県にある有名学校の男性教員を逮捕したと発表しました。
逮捕された容疑者は、同県の小学校で教鞭を執る数学教師です。容疑者は博士号の学位を持つ極めて優秀なプロフィールの持ち主であり、その高い社会的信用を悪用して犯行に及んでいました。
警察の発表によりますと、容疑者は自身が担当する男子児童らを言葉巧みに誘い出し、性的虐待を加えただけでなく、その様子をスマートフォンなどで動画に撮影していました。そして、「誰かに話したら動画をSNS上に拡散する」と被害児童らを脅迫し、口封じをしながら長期にわたり犯行を重ねていたとのことです。
警察が容疑者の自宅を捜索し、パソコンやハードディスクなどの電子機器を押収したところ、膨大な数の児童ポルノ動画や画像が発見されました。
被害児童は少なくとも20人以上に上るとみられています。2017年以前から現在に至るまで、10年以上にわたり犯行が繰り返されていた可能性が高いとされています。中には、精神的に激しいショックを受け、自傷行為を考えるほど追い詰められていた子どももいたとのことです。
今回の逮捕に繋がったきっかけは、ある15歳未満の被害児童の保護者が、息子の体調異変やうつ状態に気づいたことでした。医師の診察を機に父親が問い詰めたところ、児童は「この1年間で20回以上、教師から性的虐待を受け、動画で脅されていた」と涙ながらに告白しました。これを受けて保護者が警察に通報し、今回の逮捕に至りました。
警察関係者は、これほど長期間にわたって犯行が発覚しなかった背景について、「過去に一部の学校関係者が異変に気づいていた可能性もありますが、学校の評判が落ちることを恐れて隠蔽されたケースがあったと考えられます。また、被害児童やその家族も、世間体や恥ずかしさ、そして容疑者からの脅迫を恐れて声を上げられなかったことが、被害を拡大させる原因となりました」と指摘しています。
警察は今後、余罪の追及を徹底するとともに、被害に遭った子どもたちのメンタルケアを専門機関と連携して進めていく方針です。





















