タイ運輸省鉄道局 日本のJTTRI-AIROと連携 鉄道を活用した観光振興と地域活性化を推進
タイ運輸省鉄道局(DRT)はこのほど、日本の一般財団法人運輸総合研究所アセアン・インド地域事務所(JTTRI-AIRO)と会談を行い、鉄道と観光を連携させた地域振興モデルについて意見交換を行いました。
会談では、日本における鉄道を活用した観光振興や地域活性化の成功事例が紹介され、タイ国内の鉄道ネットワークの発展と観光産業の成長を結び付ける方策について議論が行われました。
両者は、鉄道を単なる移動手段としてだけでなく、地域経済の活性化や観光客誘致を支える重要なインフラとして活用することの重要性を共有しました。
また、日本側は、鉄道沿線の観光資源を効果的に結び付けることで、観光客の地方分散を促進し、主要観光地への過度な集中(オーバーツーリズム)の緩和につながるとの考えを示しました。さらに、地域ごとの特色を生かした観光ルートの開発や、公共交通機関の利便性向上が持続可能な観光発展に不可欠であると説明しました。
両者は今後開催予定の「第3回タイ・日本鉄道ワークショップ」の準備についても協議しました。同ワークショップは「鉄道と観光」をテーマとしており、鉄道を活用した地域振興や持続可能な観光開発に関する知見の共有と意見交換が行われる予定です。
さらに、観光列車の利用が週末に集中する傾向を踏まえ、平日における観光列車の運行活性化や利用促進策について、日本の先進事例を参考に検討していく方針が示されました。
加えて、鉄道沿線地域との連携強化も重要なテーマとして取り上げられました。地域の特色を生かした駅弁や郷土料理の開発のほか、OTOP(One Tambon One Product)製品や地域特産品の車内販売を通じて、地域住民の収入向上や観光客への新たな体験価値の提供を目指します。
また、地域文化や暮らしとの触れ合いを重視した「意味のある旅行体験」の創出についても意見が交わされ、鉄道旅行を通じて地域の魅力をより深く体験できる観光モデルの構築を進めていく考えが示されました。
タイ鉄道局は今回の協力を通じて、日本の先進的なノウハウや経験を参考にしながら、鉄道インフラと観光政策を一体的に推進し、地方都市への観光客誘致や地域経済の活性化を目指す方針です。
今後、両機関は情報交換や共同研究などを通じて協力関係を強化し、タイにおける鉄道と観光のさらなる発展に向けた取り組みを進めていく予定です。





















