タクシン元首相が刑務所から出所 仮釈放で保護観察下に 9月まで電子監視も
タイのタクシン・シナワット元首相が2026年5月11日朝、バンコクのクロンプレム中央刑務所から出所しました。1年の禁錮刑のうち約8カ月を服役した後、仮釈放の対象となり、今後は保護観察のもとで生活することになります。
午前7時55分ごろ、タクシン氏が刑務所の門を出ると、娘のペートンターン・シナワット氏をはじめとする家族や、タイ貢献党の議員、そして前夜から待機していた多くの「赤シャツ隊」の支持者らが出迎えました。
その後、タクシン氏はメルセデス・マイバッハに乗り込み、午前9時ごろ、自身の邸宅である「チャンソンラー邸」に到着しました。道中では車の窓を開け、集まった支持者たちに手を振ってあいさつする場面も見られました。
出所後の短いインタビューで、タクシン氏は「この8カ月間は冬眠していたような気分です。今は何も思い出せません。健康状態はまだ良好です」と語りました。
今回の出所は、法務省の仮釈放委員会の承認に基づく「2度目の仮釈放」となります。タクシン氏は2025年9月9日から8カ月間、合わせて243日間服役しており、1年の刑期の3分の2を終えたため、今回の対象となりました。
ただし、刑期が満了する2026年9月9日までの約4カ月間は、保護観察の対象として11項目の厳しい条件を守る必要があります。主な条件として、刑期満了まで電子監視装置(EMブレスレット)を常時装着することが義務付けられています。
また、登録された住所であるチャンソンラー邸に居住し、保護観察官の許可なく指定区域外へ移動することは禁じられています。さらに、定められた期日に保護観察官のもとへ出頭し、定期的な報告を行わなければなりません。
そのほかにも、品位を損なう行為や、違法薬物・武器・爆発物への関与が禁止されており、適法な職業に就くことも求められています。
現在、タクシン氏はすでにチャンソンラー邸に戻って生活を始めていますが、引き続き保護観察下にあり、今年9月までは刑務局の定めた条件に従って過ごすことになります。





















